Recipe
【市販のたくあんもう買わない】皮付きたくあん、ご飯が進みすぎてヤバイ…
Ingredients
- 大根1本(800g)
- 塩40g(大根に対して5%)
- 米酢64g(大根に対して8%)
- きび糖40g(大根に対して5%)
- 刻み昆布5g
- 鷹の爪1本
「皮付きたくあん」とは
大根を皮付きのまま使用し、塩漬けで3日間水分を抜く工程を経て、米酢・きび糖・刻み昆布・鷹の爪で調味する本格的な自家製たくあんです。干す工程を省いた時短製法で6日間で完成し、皮付きならではのポリポリとした食感と、大根の甘み・お酢の酸味・昆布の旨味が調和した上品な味わいが特徴。白いご飯が進む美味しさです。
「皮付きたくあん」を美味しく作るコツ
-
大根の選び方
- 穴がねじれずまっすぐで、ハリがあり、ずっしり重いものを選ぶ
- ねじれた大根は辛味が強いため避ける
-
皮付きで仕込む理由
- 皮を剥かないことでボリュームが出て、食感がポリポリと格段に良くなる
- 繊維質が心地よい食感を生み出す
-
塩漬けの目的
- 大根の重量に対して5%の塩をすり込むことで水分を徹底的に抜き、保存性を高めて食感を良くする
-
砂糖の選択
- きび糖を使用することで、精製を抑えたミネラルと風味により、まろやかなコクが出て酸味の角が和らぐ
-
調味液の加熱
- 砂糖が溶ける最小限の加熱に留めることで、米酢の香りを残しつつ酸味をまろやかに仕上げられる
-
鷹の爪の役割
- カプサイシンの殺菌作用によりカビを防いで保存性を高め、ほんのりとしたピリ辛さで味を引き締める
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保存のコツ
- タッパーにキッチンペーパーを敷き、1日ごとに交換することで水分を除去し、長持ちさせられる
「皮付きたくあん」の材料
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「皮付きたくあん」の作り方・手順
- 1
大根の選別と下準備
穴がねじれずまっすぐで、ハリがあり、ずっしり重い大根を選ぶ。葉っぱを切り落とし、傷んでいる部分や乾燥している部分、ひげを包丁で取り除く。大根を4等分に切ってからさらに縦半分に切り、調味液に浸かりやすい形に整える。
- 2
塩をすり込んで水分を抜く
ボウルの下に濡れ布巾を敷き、カットした大根を入れる。大根の重量に対して5%の塩(40g)を加え、全体にしっかりとすり込む。ジップロックなどのポリ袋に大根を平らに入れ、バットに置いて上から重しをのせる。冷蔵庫で3日間置いて、しっかりと水分を抜く。
- 3
塩抜きと調味液の準備
3日経ったら大根を取り出し、表面の余分な塩分や臭みを流水で洗い流す。新しいポリ袋を用意し、キッチンペーパーで大根の表面の水分を丁寧に拭き取る。鍋に米酢(64g)ときび糖(40g)を入れ、火にかけて砂糖が溶けるまで加熱する。溶けたら氷水に当てて急冷する。
- 4
昆布と鷹の爪を加えて本漬け
刻み昆布の表面をさっと水洗いし、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取る。大根の入った袋の中に昆布をまんべんなく散らして入れ、冷ました調味液を加える。風味付けと保存性向上のために鷹の爪(1本)を加え、袋の空気を抜いて密閉する。昆布の面が調味液に浸かるように下にして、冷蔵庫でさらに3日間漬け込む。
- 5
完成と保存
さらに3日経ったら冷蔵庫から取り出す。昆布を取り除き、表面についた水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取る。タッパーの中にキッチンペーパーを敷き、その上にたくあんを置いて冷蔵庫で保存する。1日ごとにキッチンペーパーを取り替えることで長持ちさせられる。
料理の科学
塩による脱水作用で大根の余分な水分が抜け、歯ごたえが良くなるとともに味が染み込みやすくなります。また、きび糖の甘味、米酢の酸味、塩味に、鷹の爪の辛味と昆布のグルタミン酸(うま味)が加わることで、五味のバランスが整い、深みのある味わいになります。酢の酸性度(pH)は保存性を高める効果も持ち、これらが相乗的に美味しさを引き立てています。
「皮付きたくあん」の詳しい解説
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
美味しい大根の選び方とたくあんの歴史
まずは美味しい大根の選び方から。穴がねじれずまっすぐ通っていて、ハリがあり、ずっしりと重いものを選びます。大根の辛味成分であるイソチオシアネートは、ストレスがかかった大根ほど生成されやすいため、成長過程でねじれた大根は辛味が強くなります。葉っぱは新鮮で切り口が乾燥していないものが新鮮な証拠です。本来、たくあんは大根を干して水分を抜き、米ぬかなどで漬け込む発酵食品ですが、今回は時短のため干す工程を省きます。たくあんの名前の由来には諸説ありますが、沢庵宗彭(たくあんそうほう)というお坊さんが徳川家光にこの漬物を献上した際、家光がその美味しさに感動し、「名もなき漬物ではもったいない、これからはたくあんと呼ぶように」と名付けたと言われています。
皮付きで仕込む理由と大根の下準備
今回は大根1本(800g)を皮付きのまま使用します。葉っぱの部分を切り落とし(新鮮なら茹でて混ぜご飯に使えます)、大根の傷んでいる部分や乾燥している部分、ひげだけを包丁で取り除きます。以前は皮を剥いて作っていましたが、今回はあえて皮付きで仕込みます。皮付きにすることで、皮なしに比べてボリュームが出て、何より食感がポリポリと格段に良くなります。大根の皮は繊維質が多く、普段は口に残るため剥かれがちですが、たくあんにして薄く切る場合は、この繊維が心地よい食感を生み出してくれます。下準備として、大根を4等分に切ってからさらに縦半分に切り、調味液に浸かりやすい形に整えておきます。
塩をすり込んで水分を抜く工程
ボウルの下に濡れ布巾を敷いて滑り止めをし、カットした大根を入れます。ここに大根の重量に対して5%の塩(40g)を加え、全体にしっかりとすり込んでいきます。一般的な味付けの塩分量は食材に対して1%(人間の体液の塩分濃度約0.8〜0.9%に近く、美味しいと感じやすい基準)ですが、たくあん作りの場合は塩分を増やすことで大根の水分を徹底的に抜き、保存性を高めて食感を良くする目的があります。水分と一緒に塩分も抜けるため、しょっぱすぎることはありません。塩をすり込んだら調理用のポリ袋(ジップロックなど)に大根を平らに入れ、バットに置いて上から重しをのせます。この状態で冷蔵庫で3日間置き、しっかりと水分を抜いていきます。
塩抜きと調味液の加熱・急冷
3日経ったら大根を取り出し、表面の余分な塩分や臭みを流水で洗い流します。大根からはかなり水分が抜けています。新しいポリ袋を用意し、大根の表面の水分をキッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。水分は傷みや味がぼやける原因になるため、しっかり拭くのがコツです。次に調味液を作ります。鍋に大根に対して8%の米酢(64g)、5%のきび糖(40g)を入れます。上白糖でも作れますが、きび糖は精製を抑えているためサトウキビ本来のミネラルと風味が残り、まろやかなコクが出て酸味の角が和らぎます。火にかけて砂糖が溶けるまで加熱します。加熱は砂糖が溶ける最小限に留めることで、米酢の香りを残しつつ酸味をまろやかに仕上げられます。溶けたら氷水に当てて急冷します。
昆布と鷹の爪を合わせた本漬け
次に刻み昆布(5g)の下処理をします。表面をさっと水洗いし、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ります。今回はたくあんと一緒に食べやすいように刻み昆布を使いますが、普通の昆布でも大丈夫です。昆布は大根に旨味成分と香りを移すために加えます。水分を拭き取った昆布を、大根の入った袋の中にまんべんなく散らして入れます。そこに冷ました調味液を加え、さらに風味付けと保存性向上のために鷹の爪(1本)を加えます。唐辛子に含まれるカプサイシンには強い殺菌作用があり、カビを防いで保存性を高める効果があります。また、ほんのりとしたピリ辛さが味を引き締めます。袋の空気を抜いて密閉し、昆布の面が調味液に浸かるように下にして、冷蔵庫でさらに3日間漬け込みます。
完成と美味しさを保つ保存のコツ
さらに3日経ったら冷蔵庫から取り出します。まずは昆布を取り除くし、たくあんの表面についた水分をキッチンペーパーでしっかりと拭き取ります。漬けている間にも大根から水分が出ているため、保存する際は傷みを防ぐためにこの水分を拭き取ることが非常に重要です。保存する際は、タッパーの中にキッチンペーパーを敷き、その上にたくあんを置いて冷蔵庫で保存します。1日ごとにキッチンペーパーを取り替えることで、長持ちさせることができます。出来上がったたくあんは、分厚い大根でも中までしっかりと調味液が染み込んでおり、水分が抜けて皮が少ししわっとした美味しそうなビジュアルに仕上がっています。取り除いた昆布も一緒に添えて美味しく食べられます。
ポリポリ食感がたまらない実食タイム
完成したたくあんを薄く切り分けてお皿に盛り付け、いよいよ実食です。一口食べると、「めちゃくちゃ旨い!」と思わず声が出ます。皮付きならではのバリバリ、ポリポリとした非常に心地よい歯ごたえがたまりません。大根の甘みとお酢のさっぱりとした酸味、そして昆布の旨味がしっかりと調和しています。大根を干していない分、みずみずしさが程よく残っており、味が中までしっかり入りながらも、決して重くなく上品な味わいです。シンプルながら非常に完成度が高く、白いご飯が無限に進む美味しさで、お茶漬けのトッピングとしても最高です。自分で時間をかけて作った分、愛おしさも加わって、美味しさは市販品の100倍に感じられます。
飲食店独立学校 /こうせい校長について
飲食店独立学校 /こうせい校長
登録者 116万人 ・ 飲食店経営・家庭料理
岩野上幸生(こうせい)氏は1985年生まれ、長崎県出身の料理人・飲食店経営者です。18歳から名古屋で料理の修行を積み、24歳で東京にて独立し、最大4店舗を展開した経歴を持ちます。現在は飲食店経営歴15年、料理人歴20年のキャリアを活かし、東京・花小金井でワインバーを1店舗運営しています。チャンネルでは、将来飲食店の独立・開業を目指す人に向けて、料理技術や経営ノウハウを発信しており、著書『プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ』も出版しています。
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