Recipe
【焼き鳥のプロが教える】美味しい手羽先の食べ方
Ingredients
- 手羽先適量
- 塩少々
- 胡椒少々
- ほんだし小さじ1程度
- 水適量
「焼き鳥(手羽先)と手羽先スープ」とは
焼き鳥屋のプロが教える手羽先の調理法。骨を綺麗に抜く下ごしらえと関節を丁寧に外すことで、焼き上がりのジューシーさが格段に向上します。家庭の魚焼き器を活用した焼き方と、余った先っぽで作る濃厚鶏スープも紹介。
「焼き鳥(手羽先)と手羽先スープ」を美味しく作るコツ
-
下準備
- 骨を抜く際は、骨の真ん中ではなく骨の内側と外側をずらした位置に包丁を入れるのがプロのコツ
-
下準備
- 関節を外す際は皮に傷をつけず、関節だけを外すことで旨味と脂が逃げ出さない
-
火加減
- 魚焼き器は密閉状態になるため、熱が逃げにくく高温の圧力で鶏肉の旨味を閉じ込められる
-
調理法
- 骨を垂直に押し下げると細い骨が割れるのを防げる
-
スープ作り
- 弱火で30分~1時間かけてじっくり煮込むことで濃厚な出汁が引き出される
「焼き鳥(手羽先)と手羽先スープ」の材料
5点※ 材料名をタップするとAmazonで関連商品を探せます
「焼き鳥(手羽先)と手羽先スープ」の作り方・手順
焼き鳥(手羽先)
- 1
手羽先の裏側に切り目を入れる
丹波黒どりなど新鮮な手羽先の裏側(内側)から、骨の内側と外側をずらした位置に包丁で切り目を両サイドに入れます。骨を完全に取ろうとせず、身と骨を分離させる準備をします。
- 2
手羽先を折って身をほぐす
手羽先を反対側に一度パキッと折り、その後ぐにゃぐにゃと動かして身全体をほぐします。骨と身の結合をある程度緩める工程です。
- 3
骨を押し出す
手羽中の部分をまな板に対して垂直に立て、上から下に向かってグッと垂直に押し下げます。メインの太い骨と細い骨2本が綺麗に飛び出してきます。
- 4
先っぽを切り落とす
飛び出した骨の先っぽ部分をナイフで切り落とします。骨の周りの筋が綺麗に取れているため、焼いたときに身がキュッと縮んで骨が自然と浮き出てきます。
- 5
関節を外す
骨と骨の間の関節部分に包丁を入れ、パキッと関節を外します。このとき皮に傷をつけないことが重要です。皮を守ることで、焼き上がりのジューシーさが格段にアップし、生焼けの心配もなくなります。
- 6
塩胡椒を振る
下ごしらえが完了した手羽先に塩と胡椒を全体に振ります。
- 7
魚焼き器で焼く
家庭のガスコンロの魚焼き器に手羽先を引き出しに並べて入れ、タイマーをセットして焼きます。魚焼き器は密閉状態になるため、熱が逃げにくく高温の圧力が全体にかかり、鶏肉の旨味を閉じ込めながらジューシーに焼き上げられます。
手羽先スープ
- 1
先っぽとほんだしを鍋に入れる
切り落とした手羽先の先っぽ部分(骨の周りに美味しいお肉がついている部分)と水をストウブなどの厚手の鍋に入れます。市販のほんだしをパラパラと適量加えます。
- 2
弱火でじっくり煮込む
蓋をして、弱火でじっくりと30分~1時間ほど炊きます。沸騰したら弱火にし、水分が減ってきたらその都度水を足しながら煮込んでいきます。
- 3
スープを塩で味付けする
1時間弱煮込んだスープは鶏の脂とコラーゲンが溶け出し、まるで鶏白湯のように真っ白で濃厚な状態になります。お玉で鶏肉を少し押しつぶすようにするとさらに濃厚さが増します。カップに少しの塩を振ってからスープを注ぎ、塩加減を調整します。
料理の科学
手羽先を焼くことでメイラード反応が起こり、香ばしい風味とコクが生まれます。また、手羽先自体に含まれるグルタミン酸やイノシン酸などのうま味成分に、ほんだし(かつお由来のイノシン酸など)を加えることで、うま味の相乗効果が働き、スープや肉の味わいが飛躍的に向上します。塩による味の引き締めも、全体の味のバランスを整える役割を果たしています。
「焼き鳥(手羽先)と手羽先スープ」の詳しい解説
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
プロが教える手羽先の魅力と下準備
焼き鳥屋を始めて27年の野網さんが、家庭でも簡単に美味しくできる 手羽先 のさばき方を紹介します。今回使用するのは 丹波黒どり の 手羽先 ですが、スーパーで売っているものでも構いません。手羽先はそのまま焼くと食べにくいですが、少し手を加えることで劇的に食べやすくなります。手羽先には表(外側)と裏(内側)があり、まずは裏側から切り目を入れていきます。通常、骨を取ろうとすると真ん中に包丁を入れたくなりますが、そうではなく、骨の内側と外側の少しずらした位置に包丁を入れるのがプロのコツです。この下準備が、後の工程で骨をきれいに抜くための重要なポイントとなります。
食べやすさを追求する骨の抜き方
両サイドに切り目を入れたら、次は骨を抜く工程です。手羽先 を反対側に一度パキッと折ってから、ぐにゃぐにゃと動かして身をほぐします。そして、手羽中の部分をまな板に対して垂直に立て、上から下に向かってグッと押し下げます。このとき垂直に押すことで、細い骨が割れるのを防ぐことができます。押し下げると、メインの太い骨と細い骨の2本が綺麗に飛び出してきます。この骨をそのままにして、先っぽの部分を包丁で切り落とします。骨の周りの筋が綺麗に取れているため、焼いたときに身がキュッと縮んで骨が自然と浮き出てきます。これにより、焼き上がった後に骨を持ってスティックのように簡単に食べられるようになります。
旨味を逃がさない関節の外し方
骨を浮き出させた後は、もう一つの重要なポイントである関節の処理を行います。手羽先 の関節部分は肉が厚く、火が通りにくい場所です。そこで、骨と骨の間の関節部分に包丁を入れ、パキッと関節を外します。このときの最大のコツは、皮まで切り進めないことです。皮に傷をつけずに関節だけを外すことで、熱はしっかりと中まで通るようになりますが、鶏肉のジューシーな旨味や脂が外に逃げ出さなくなります。このひと手間を加えるだけで、焼き上がりのジューシーさが格段にアップし、生焼けの心配もなくなります。プロならではの細やかなこだわりが詰まったテクニックです。
家庭での最適な焼き方「魚焼き器」の活用
さばいた 手羽先 のおすすめの調理法として、野網さんは家庭のガスコンロにある 魚焼き器 の使用を強く推奨しています。多くの家庭で魚を焼くとき以外は使われず、洗うのが面倒という理由で敬遠されがちですが、実はここが一番美味しく焼ける場所です。魚焼き器 の内部はオーブンに近い密閉状態になるため、熱が逃げにくく、高温の圧力が全体にかかります。これにより、鶏肉の旨味を閉じ込めながらジューシーに焼き上げることができます。引き出しに並べて塩胡椒をし、中に入れてタイマーをセットしておくだけで、自動で最高の焼き鳥が完成します。
余った先っぽで作る濃厚鶏スープ
切り落とした 手羽先 の先っぽの部分は、骨の周りに美味しいお肉がついており、捨てるのはもったいない部分です。野網さんはこれをスープに活用することを提案します。旨味をしっかり閉じ込めることができる ストウブ のお鍋に、先っぽとお水を入れ、市販の ほんだし をパラパラと適量加えます。蓋をして、まずは弱火でじっくりと 30分から1時間 ほど炊いていきます。沸騰したら弱火にし、水分が減ってきたらその都度お水を足しながら煮込んでいきます。このシンプルな工程だけで、手羽先の先っぽから極上の出汁が引き出され、賄いでも大人気の濃厚なスープのベースができあがります。
じっくり煮込んだスープの仕上げと試飲
1時間弱 煮込んだスープは、鶏の脂とコラーゲンが溶け出し、まるで 鶏白湯 のように真っ白で濃厚な状態になります。お玉で鶏肉を少し押しつぶすようにすると、さらに濃厚さが増します。仕上げに、お店の基準である 0.3% の濃度を意識して、カップに少しの塩を振ってからスープを注ぎます。実際に試飲してみると、鶏の脂の膜が張っているため保温力が非常に高く、熱々で体が芯から温まります。手羽先の出汁と塩だけのシンプルな味付けですが、驚くほど深いコクと香りがあります。このスープはそのまま飲むだけでなく、家庭での水炊きのベースや、大根を炊くお出汁としても抜群に美味しい万能スープです。
【野乃鳥】野網厚詞の鳥、まるごと。について
【野乃鳥】野網厚詞の鳥、まるごと。
登録者 7,210人 ・ 焼き鳥
東京・大阪・兵庫で焼き鳥店を展開する株式会社野乃鳥の代表・野網厚詞氏によるチャンネル。1998年に大阪池田で「野乃鳥本店」をオープンし、27年にわたり焼き鳥業に携わってきた。生産地との連携や「ひょうご味どりの復活」など、食材の生産活動にも深く関わっている。チャンネルでは焼き鳥への想い、店舗経営、生産地との関わり、焼き鳥レシピなどを発信している。料理・企画のリクエストやコラボも受け付けている。
※YouTubeチャンネルに遷移します
※チャンネル登録者数は記事の作成時点の数字で、最新の数値とは乖離がある場合があります。