Recipe
鍋に大根とじゃがいも?|旬だから使う大将流フグ鍋:大根薄切り“しゃぶしゃぶ風”と新じゃがそうめん
Ingredients
- フグ(刺身用またはフグ鍋用)
- 大根(上半分の甘い部分)
- 新じゃが(鹿児島県産)
- ネギ
- 白菜
- 春菊
- 黄ニラ
- 豆腐またはくず豆腐
- 昆布出汁
- ポン酢
「フグ鍋」とは
フグ鍋に大根と新じゃがを使った大将流の調理法を紹介。大根はピーラーで薄切りにしてしゃぶしゃぶ風に、新じゃがはそうめん状に細切りして独特の食感を演出します。ネギの隠し包丁で火傷を防ぎ、黄ニラで白菜を結ぶなど、プロの段取りと技術で家庭でも再現できるワンランク上の鍋に仕上げます。
「フグ鍋」を美味しく作るコツ
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下準備
- 大根は上半分の甘い部分を使用し、ピーラーで薄く剥く際は外側の皮を少し残すことで煮崩れを防ぐ
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下準備
- 新じゃがは桂剥きで薄く削ぎ、それを極細に刻んでそうめん状にし、水にさらしてほぐす
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下準備
- 大根をピーラーで剥いた後、サッと水にさらしてアク(ジアスターゼ)を抜く
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下準備
- ネギは筒切りにしてから真ん中に隠し包丁を入れ、さらに細い針で針打ちを施して熱い芯が飛び出さないようにする
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下準備
- 白菜は芯と葉を分け、芯は細切り、葉は食べやすい大きさにカット
- 芯を茹でた黄ニラで結んでコンパクトにまとめる
-
加熱
- 大根のしゃぶしゃぶ風は、鍋の中でサッとあおる程度の短時間加熱
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加熱
- 新じゃがは新じゃがはデンプン質が少ないため、サッと火を通すとシャキシャキとした食感が活きる
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段取り
- 小鍋の場合は具材をあらかじめ美しく配置し、お出汁を張ってから火にかけるスタイルで、食べやすさと美しさを両立させる
「フグ鍋」の材料
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「フグ鍋」の作り方・手順
- 1
大根の上半分を使用し、ピーラーで薄く剥く。外側の皮を少し残すようにして剥き、サッと水にさらしてアクを抜く
- 2
新じゃがを桂剥きで薄く削ぎ、剥き終わった後、芯に巻き戻すようにして丸め、端から極細に刻む。水にさらしてほぐす
- 3
ネギを筒切りにしてから真ん中に隠し包丁を入れ、細い針で針打ちを施す
- 4
白菜の芯と葉を分ける。芯は縦に細切りにして束ね、茹でた黄ニラで2箇所結び、真ん中を包丁でカットしてコンパクトにまとめる。葉は食べやすい大きさにカット
- 5
春菊などの他の野菜も準備する
- 6
くず豆腐を作る場合は、吉野葛を昆布出汁で丁寧に練り上げ、季節の素材(梅干しのエキスなど)で色合いを整える
- 7
小鍋に昆布出汁を張り、準備した具材を美しく配置する
- 8
火にかけ、各具材を適切な加熱時間で調理する。大根はしゃぶしゃぶ風にサッとあおり、新じゃがはシャキシャキ食感を活かすため短時間の加熱にする
- 9
ポン酢を付けて食べる
料理の科学
フグに含まれる豊富なイノシン酸と、昆布出汁のグルタミン酸が合わさることで、うま味の相乗効果が生まれます。また、ポン酢の酸味(pH)がフグの淡白な味わいを引き締め、後味をさっぱりとさせます。さらに、極細に切った新じゃがや薄切り大根を短時間加熱することで、デンプンの過剰な糊化を抑え、細胞壁のペクチンによるシャキシャキとした心地よい食感を引き出しています。
「フグ鍋」の詳しい解説
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
フグ鍋に合わせる大将流の野菜選び
大将が提案するフグ鍋に合わせる野菜は、冬場に美味しくなる旬のものが基本です。定番の白菜や春菊はもちろんのこと、大根やカブなどもポン酢によく合って非常に美味しいと大将は語ります。キノコ類(えのきやしめじなど)をお好みで入れるのも良いですが、何よりも大切なのは「季節に応じた無理のないものを使うこと」です。特別なことをするのではなく、その時期に一番美味しい野菜をシンプルにポン酢でいただくのが、家庭でもプロの味を楽しむための秘訣。今回は、冬から春にかけて美味しくなる身近な野菜を使い、大将ならではの丁寧な仕事で、いつもの鍋をワンランク上のごちそうに仕上げる方法を詳しく解説していきます。
大根のしゃぶしゃぶ風と新じゃがそうめん
動画内で目を引くのが、まるでお皿に盛られたアートのような美しい野菜たちです。特に大将がおすすめするのが、サッとしゃぶしゃぶ風にして食べる薄切りの大根。包丁で切ることもできますが、家庭ではピーラーを使うと簡単に薄く仕上がります。さらに、まるでそうめんのように細く刻まれた白い食材の正体は、なんとじゃがいもです。これは鹿児島県産の新じゃがを使用しており、新じゃがはデンプン質が少ないため、お鍋でサッとあおってポン酢で食べると、シャキシャキとした独特の食感が楽しめます。大根の甘みと新じゃがの軽やかな食感は、フグの繊細な旨味を引き立てる名脇役となります。
女将さんの教えとネギの火傷を防ぐ隠し包丁
大将が15歳の頃、赤坂の料亭で修行していた時代のエピソードが語られます。当時の女将さんから、福岡弁で「ネギに隠し包丁をちゃんと入れなさいよ!」と板場によく声がかかっていたそうです。その理由は、お客様の火傷を防ぐため。ネギを筒切りにしてそのまま鍋に入れると、噛んだ瞬間に熱々の芯の部分がのどちんこに向かって勢いよく飛び出してしまい、大火傷を負う危険があります。そのため、真ん中にしっかりと隠し包丁を入れることが職人の義務でした。さらに大将は、ネギの味を染み込みやすくし、外皮を柔らかくするために自作の道具で針打ちを施します。竹串や金串では穴が大きくなりすぎて見栄えが悪いため、細い針を使うのがこだわりです。
小鍋でフグ鍋を成立させるプロの段取り
大人数で囲む大きな鍋だけでなく、料理屋などで一人前ずつの小鍋としてフグ鍋を提供する際の上品なセッティング技術についても解説されます。小鍋の場合は、あらかじめ具材を美しく整えて配置し、お出汁を張ってから火にかけるスタイルが一般的です。このとき、お鍋の中でバラバラになりやすい野菜を食べやすくまとめる工夫が施されます。細切りにした白菜の芯を、茹でた黄ニラで結んでコンパクトにまとめ、お鍋にスタンバイさせます。このように、食べる人の口に入る瞬間までを計算し、食べやすさと美しさを両立させるのが、プロの鍋仕事における大切な段取りです。
季節を彩る大将特製の「葛豆腐」
お鍋に入れるお豆腐として、大将は一般的な豆腐ではなく、特製の葛豆腐(くずどうふ)を提案します。これは吉野葛を贅沢に使い、水ではなく濃厚な昆布出汁で丁寧に練り上げたものです。お鍋に入れると、熱でトローンととろけるような極上の食感に変化します。さらに、この日は2月1日の撮影ということで、季節感を演出するために手作りの梅干しのエキスを加えて、ほんのりピンク色に仕上げています。口に含むと、出汁の旨味とともに上品な梅の風味がふわりと広がります。3月になれば桜の葉の塩漬けを刻んで入れるなど、お鍋の中に季節の移ろいを表現する大将の粋なこだわりが詰まった一品です。
実演!大根のねじ切りとピーラーの技
厨房での実演コーナーでは、まず大根の下ごしらえが行われます。大根は上から半分ほどの甘みが強い部分を使用します。大将は包丁を斜めに入れながら、大根を回して薄く削ぎ落とす「ねじ切り」という技法を披露。斜めに刃を入れることで大根の繊維(筋)がカットされ、サッと火が通る上に、大根本来の甘みが最大限に引き出されます。また、家庭用にピーラーを使った方法も実演。外側の皮をあえて少し残すようにして薄く剥くことで、お鍋に入れても煮崩れしにくくなるというプロのテクニックが紹介されます。剥いた大根はサッと水にさらしてアク(ジアスターゼ)を抜くことで、すっきりとした味わいになります。
新じゃがそうめんと白菜の黄ニラ結びの技法
続いて、新じゃがをそうめん状にする職人技が披露されます。じゃがいもを丁寧に桂剥きし、剥き終わったら残った芯に再び巻き戻すようにして丸め、端から極細に刻んでいきます。これを水にさらしてほぐすと、まるで本物のそうめんのような美しい仕上がりになります。さらに、小鍋用の白菜のカットでは、火の通りが異なる白い芯と柔らかい葉を切り分けます。葉は食べやすい大きさにカットし、芯の部分は縦に細切りにします。この細切りにした芯を束ね、茹でた黄ニラで結ぶのですが、作業効率を上げるために2箇所を結んでから真ん中を包丁でカットするという、現場第一主義ならではのスマートな手順も実演されます。
大将に聞いてみた!について
大将に聞いてみた!
登録者 2.1万人 ・ 日本料理・和食
1958年福島県生まれ。中学卒業後に日本料理の世界へ入り、日本三大料亭の一つ『金田中』や懐石料理の名店『胡蝶』などで修行を積んだ。33歳で新宿歌舞伎町に割烹をオープンし、その後も蕎麦割烹・焼肉店・すっぽん料理屋など多業態の店舗を展開。調理師専門学校の特別講師や独立開業コンサルティングにも携わり、ミシュランの星シェフを含む数百人の弟子を育てた。現在はこの道50年の経験をもとに、日本料理の知識・技術・業界事情を発信するYouTubeチャンネル『大将に聞いてみた!』を運営している。
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