Recipe
トマトは加熱するな|イタリアで定番の【シンプルパスタ】をファビオ流パスタで!
Ingredients
- スパゲッティ(1.9mmブロンズダイス)70g
- トマト120g
- 生姜10g
- かつお節(削り節)2g
- 万能ネギ適量
- 塩適量
- オリーブオイル15g
「生姜とかつお節のシンプルトマトパスタ」とは
イタリアの夏の定番パスタ「パスタ・アッラ・ケッカ」をベースに、生姜とかつお節を使った日本風アレンジです。加熱しない非加熱ソースで素材の香りを活かし、グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果により深い旨味が生まれます。浸透圧を利用したソース乳化テクニックと、太めのスパゲッティの組み合わせで、破壊的な美味しさを実現した創作パスタです。
タイムスタンプ
「生姜とかつお節のシンプルトマトパスタ」を美味しく作るコツ
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下準備
- 生姜の皮はスプーンで優しくこするように剥くことで無駄なく皮だけ取り除ける
- 粗みじん切りにすることで生姜の主張を抑える
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下準備
- トマトは角切り(ダディーニ)にカットし、ゼリー質も取り除かず使用することで瑞々しさと奥行きが出る
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ソース作り
- 塩を先に混ぜることで浸透圧によりトマトから水分が引き出され、その後オリーブオイルを加えることで乳化する
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火加減・時間
- パスタは塩分濃度1.5%(水2Lに塩30g)で茹で、太麺を選ぶことでシンプルなトマトソースに負けない存在感を保つ
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味付け
- トマトのグルタミン酸とかつお節のイノシン酸の相乗効果で旨味が劇的に増幅する
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仕上げ
- 徹底的に湯切りしたパスタを熱い状態でソースと合わせることで自然なとろみが生まれ、生姜の香りが立ち上る
「生姜とかつお節のシンプルトマトパスタ」の材料
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「生姜とかつお節のシンプルトマトパスタ」の作り方・手順
- 1
生姜の皮を剥く
生姜10gの皮をスプーンで優しくこするように剥く。包丁で剥くと余分な身まで削れてしまうため、スプーンを使うことで無駄なく皮だけを取り除ける。
- 2
生姜を粗みじん切りにする
皮を剥いた生姜を粗みじん切りにする。すりおろしてしまうと生姜の主張が強くなりすぎるため、粗みじん切りで噛んだ瞬間にふわっと香る程度にするのが狙い。
- 3
トマトをカットする
トマト120gのヘタをくり抜き、半分に切ってから小さめの角切り(ダディーニ)にカットする。非加熱でソースにするため、味が馴染みやすいようできるだけ小さめに切るのがポイント。種のゼリー質は取り除かずそのまま使用する。
- 4
万能ネギを細かく切る
万能ネギを細かく小口切りにする。市販のカットネギを使う場合は、輪切りが大きく口に残りやすいため、包丁で1〜2回軽く叩いて細かくしてからパスタに天盛りする。
- 5
パスタのお湯を準備する
鍋に水2Lを入れ、塩30gを加えて沸騰させる。塩分濃度1.5%という少し高めの濃度で茹で上げることで、パスタ自体にしっかりと下味がつき、シンプルなソースと合わせた時に味がぼやけない。
- 6
スパゲッティを茹でる
1.9mmのブロンズダイススパゲッティ70gを沸騰した塩水に入れ、パッケージの指定時間通りに茹でる。太麺をしっかりと茹で上げることで、噛んだ時に小麦の豊かな香りとモチモチとした食感が引き立つ。
- 7
ソースを作る(塩を先に混ぜる)
ボウルにカットしたトマト120gと粗みじん切りにした生姜10gを入れ、塩を適量加えてしっかり混ぜ合わせる。この段階ではオリーブオイルを加えない。塩の浸透圧によってトマトからしっかりと水分(ジュース)が引き出される。
- 8
ソースを作る(オリーブオイルを加える)
トマトの水分がしっかり引き出されたことを確認してから、オリーブオイル15g(大さじ1)を少しずつ加えながら混ぜ合わせる。トマトの水分とオイルがドレッシングのようにきれいに乳化し、とろみのある極上のソースが完成する。
- 9
パスタをソースに合わせる
茹で上がったパスタを徹底的に湯切りしてボウルのソースに加え、一気に和えていく。熱々のパスタを合わせることで、パスタの熱がトマトとオリーブオイルに伝わり、ソースにさらなる自然なとろみが生まれる。同時に生姜の爽やかな香りがふわっと立ち上る。
- 10
盛り付けと仕上げ
パスタ全体にソースがしっかり絡んだらお皿に盛り付け、万能ネギとかつお節(2g)をたっぷりと天盛りにする。かつお節とネギをよく混ぜ合わせながら食べることで、トマトのグルタミン酸とかつお節のイノシン酸の相乗効果による深い旨味が引き立つ。
料理の科学
トマトに豊富に含まれるグルタミン酸と、かつお節に含まれるイノシン酸が合わさることで、うま味の相乗効果が働き、強い旨味が生まれます。また、トマトを加熱しないことで、フレッシュな酸味や香気成分が損なわれずに保たれ、生姜の辛味や塩味と調和して、五味のバランスが優れた立体的な味わいに仕上がります。
「生姜とかつお節のシンプルトマトパスタ」の詳しい解説
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
ファビオ流「塩トマトパスタ」の提案
今回ご紹介するのは、暑い季節にぴったりの「塩トマトパスタ」です。イタリア・ローマの定番料理である「パスタ・アッラ・ケッカ」をベースに、ファビオ流の新しいアプローチを加えて作っていきます。通常の「パスタ・アッラ・ケッカ」は、フライパンを使わずにボウルの中で生のトマトやニンニク、ハーブ、オリーブオイルを和えて完成させる非常にシンプルなパスタです。今回はこの伝統的な手法を大切にしながらも、ニンニクの代わりに生姜を、ハーブの代わりに万能ネギを使用し、さらに和の要素をプラスした新しい味わいを提案します。火を使わずにソースが作れるため、夏バテで料理をするのが億劫な時にも手軽に作れる、お助けレシピとしても非常に優秀な一品です。
トマトのカットとゼリー質へのこだわり
主役となる生のトマトは、スーパーで手に入る一般的なものを使用します。1人前なら約100g(通常のトマト半分)、2人前なら1個(約200g)が目安です。まずはヘタをくり抜き、半分に切ってから小さめの角切り(料理用語でコンカッセ、イタリア語でダディーニ)にカットしていきます。非加熱でソースにするため、味が馴染みやすいようできるだけ小さめに切るのがポイントです。そして、トマトの種(ゼリー質の部分)は取り除かずにそのまま使用します。このゼリー質には「じゅんさい」のような独特の食感があり、一皿全体の味に奥行きと瑞々しさを与えてくれる大切な要素だからです。シェフによっては取り除くこともありますが、今回のシンプルなパスタにおいては、この部分も余さず使うことで美味しさが引き立ちます。
生姜と万能ネギの下処理・カットのコツ
ニンニクの代わりに使用する生姜は、皮の剥き方にプロの技があります。包丁で剥くと余分な身まで削れてしまうため、スプーンを使って表面を優しくこするように剥くことで、無駄なく皮だけをきれいに取り除くことができます。カットする際は、すりおろすのではなく粗みじん切りにします。すりおろしてしまうと生姜の主張が強くなりすぎて「生姜のパスタ」になってしまうため、噛んだ瞬間にふわっと香る程度にするのが狙いです。また、パセリの代わりとなる万能ネギは細かく小口切りにします。もし市販のカットネギを使用する場合は、輪切りが大きく口に残りやすいため、包丁で1〜2回軽く叩いて細かくしてから仕上げに使うと、パスタによく馴染んで口当たりが良くなります。
力強いソースに合わせたパスタの茹で方
パスタは、トマトの力強い味わいに負けないように、少し太めの1.9mmスパゲッティ(表面がざらざらしてソースが絡みやすいブロンズダイスタイプ)を選択します。茹でる際のお湯の黄金比は、水2Lに対して塩30g。塩分濃度にして1.5%の塩分濃度という、少し高めの濃度で茹で上げるのがファビオ流のこだわりです。これにより、パスタ自体にしっかりと下味がつき、シンプルな非加熱ソースと合わせた時にも全体の味がぼやけず、一体感のある仕上がりになります。太麺をしっかりと茹で上げることで、噛んだ時に小麦の豊かな香りとモチモチとした食感が引き立ち、今回の和風テイストのソースと抜群の相性を見せてくれます。
浸透圧を利用したトマトソースの乳化テクニック
ソース作りには重要な科学的アプローチがあります。ボウルにカットしたトマトと生姜を入れたら、まず塩だけを加えてしっかりと混ぜ合わせます。この段階でオリーブオイルを同時に入れてはいけません。先に塩を馴染ませることで、塩の浸透圧の働きによってトマトからしっかりと水分(ジュース)が引き出されます。この水分が十分に引き出されたことを確認してから、同量程度のオリーブオイル(大さじ1、約15g)を少しずつ加えながら混ぜ合わせていきます。こうすることで、トマトの水分とオイルがドレッシングのようにきれいに乳化し、とろみのある極上のソースが完成します。これが美味しい「パスタ・アッラ・ケッカ」を作るための最大の秘訣です。
トマトと「かつお節」の旨味の相乗効果
今回のレシピの最大の驚きは、仕上げに使うかつお節とトマトの組み合わせにあります。トマトに含まれる旨味成分であるグルタミン酸と、かつお節に含まれるイノシン酸が合わさることで、科学的にも証明されている「旨味の相乗効果」が生まれます。この2つの成分が融合すると、トマトの味わいがまるで「マグロ」のようなリッチで深みのある美味しさへと劇的に変化するのです。さらに、生姜とかつお節の組み合わせは、日本人にとって馴染み深い「たこ焼き」のような、どこか懐かしく食欲をそそるニュアンスも醸し出します。この破壊力抜群の旨味があるからこそ、細麺ではなく、存在感のある太いスパゲッティがベストマッチするのです。
熱々パスタと非加熱ソースを和える仕上げ
茹で上がったパスタをソースと合わせる際、最も重要なポイントは「徹底的な湯切り」です。生のトマトソースは水分が多いため、パスタの湯切りが甘いとソースが薄まり、びちゃびちゃとした仕上がりになってしまいます。しっかりと湯切りをした熱々のパスタをボウルに加え、一気にソースと和えていきます。熱々のパスタを合わせることで、パスタの熱がトマトとオリーブオイルに伝わり、ソースにさらなる自然なとろみが生まれます。同時に、熱によって生姜の爽やかな香りがふわっと立ち上り、キッチン全体にたまらない香りが広がります。パスタ全体にソースがしっかりと絡んだらお皿に盛り付け、万能ネギとかつお節をたっぷりと天盛りにします。
試作から生まれた新感覚パスタの実食
出来上がったパスタを、かつお節とネギをよく混ぜ合わせながらいただきます。口に入れた瞬間、ファビオシェフも「これは新しい!本当に美味しい」と思わず笑みがこぼれるほどの完成度です。太麺を噛み締めるたびに広がる小麦の香りと、トマトの軽やかな酸味、飾らない生姜のピリッとした爽やかさが絶妙に調和しています。実はこのレシピ、最初はトマトと生姜だけで試作したものの「何かが足りない」と感じ、生姜の風味から連想してかつお節を合わせたことで偶然生まれた傑作です。ローマの夏の定番である「パスタ・アッラ・ケッカ」が、日本の食材と出会うことで、まるで冷製パスタのような清涼感と深い旨味を併せ持つ、全く新しい新感覚パスタへと生まれ変わりました。
ファビオ飯 /イタリア料理人の世界について
ファビオ飯 /イタリア料理人の世界
登録者 131万人
こんにちは、シェフのファビオです! 世界と時差のない“いまのイタリア料理”を。 イタリアと料理を愛し続けてきた僕だからこそ届けられる世界を。 著書📚 『SALSA』ソースの世界 (玄光社) 他4冊 主な活動実績 ◆「FIAT」公式アンバサダー(2023年8月〜1年間) ◆北海道庁 「Oh!!さかなフェア」出演(2025年1月) ◆日本橋三越本店「2025イタリア展」イートイン出店(2025年4月) ◆茨城県庁「茨城をたべよう」PR(2025年5月〜) ◆「マルコメ」公式アンバサダー(2025年6月〜) ◆マンダリンオリエンタル東京 コラボ料理フェア開催(2025年8月) ◆ミラノ・コルティナ2026 国際オリンピック委員会(IOC)日本向けPR(2025年10月) ◆FOODEX JAPAN 2026 シチリア食品(iffb)ブース、エミリア=ロマーニャ州ブース、ゲスト登壇(2026年
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