Recipe
しめ鯖の筋っぽさ、切り方で変わる?|大将の実演と食べ比べで確かめる、食べやすい一切れ【切り方シリーズ Part.3】
Ingredients
- しめ鯖1尾
- 塩適量
- 酢適量
- 青唐辛子醤油適量
- 大根おろし適量
- 生酢(キズ)適量
「しめ鯖」とは
しめ鯖の切り方による食べやすさの違いを実演・食べ比べする動画です。逆引きという頭側からの切り方でサバの筋を断ち切り、口当たりを劇的に改善する技法が紹介されます。また、背と腹の部位を切り分けることで異なる脂の乗りを活かした食べ方や、アニサキス対策の丁寧な目視確認、カマを残す仕込みの理由なども詳しく解説されます。青唐辛子醤油や大根おろしなどの組み合わせ、自家製ガリや握り寿司も登場し、食べる人への心配りが表れています。
「しめ鯖」を美味しく作るコツ
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下準備
- アニサキス対策として、ライト照射だけでなく目視による丁寧な確認が最も重要です
- 塩漬けにする前に腹骨や中骨を抜きます
- 塩漬け後に金属の骨抜きを使うと金属反応でアクが回り身が黒くなるためです
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下準備
- カマは仕込みの段階で落とさずに残すことで、切り口からの血生臭さの移行やしょっぱくなるのを防げます
- また落としたカマで塩や酢の入り具合を味見できるメリットもあります
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下準備
- 皮を剥く際には極薄の甘皮まで丁寧に引き去り、旨味のある身をギリギリまで残すことが大切です
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切り方
- 一般的な尾側からではなく頭側から包丁を入れる「逆引き」を使用します
- サバの繊維(筋)の流れに対して垂直に包丁を入れることで筋を断ち切り、口当たりが劇的に向上します
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切り方
- 背と腹を切り分けて、脂の強い腹側は乱盛りに、背側は逆引きで整えることで、1匹のサバから異なる味わいを引き出せます
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食べ方
- 青唐辛子を醤油に1年ほど漬け込んだ「青唐辛子醤油」や、大根おろしと生酢(キズ)で食べるスタイルが紹介されています
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その他
- アジの調理では、冷蔵庫での保存時にヒレが身に密着して蒸れを防ぐため、仕込みの段階でハサミでヒレを切り落とします
- ゼイゴは事前には削がず、皮を剥く際に一緒に剥がれるのを待ちます
「しめ鯖」の材料
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「しめ鯖」の作り方・手順
- 1
アニサキス対策と確認
水洗いの段階から目視によって丁寧にアニサキスを確認します。ライト照射だけでなく、自分の大切な人に食べさせる意識を持って確認することが最も重要です。
- 2
カマを残して初期仕込み
カマは落とさずに残した状態で塩漬けにします。カマを先に落とすと切り口から血生臭さが移ったり塩が入りすぎてしょっぱくなるのを防ぐためです。
- 3
塩漬け前の骨抜き
腹骨や中骨を塩漬けする前に抜きます。塩や酢に漬けた後に金属の骨抜きを使うと金属反応でアクが回り身が黒く焼けてしまうためです。
- 4
皮を剥いて甘皮まで処理
皮を剥く際には極薄の甘皮まで丁寧に引き去ります。旨味のある身をギリギリまで残すことで最大限の味わいを引き出します。
- 5
逆引きで切る
一般的な尾側からではなく頭側から包丁を入れる「逆引き」で切ります。サバの繊維(筋)の流れに対して垂直に包丁を入れることで筋を断ち切ります。
- 6
背と腹を切り分ける
脂の乗った腹の部分(ハランボ)と背の部分を包丁で分割して切り分けます。脂の強い腹側は乱盛りに、背側は逆引きで整えることで異なる味わいを引き出します。
- 7
青唐辛子醤油で試食
大将特製の青唐辛子醤油(青唐辛子を醤油に1年ほど漬け込んだもの)や大根おろしと生酢で食べます。逆引きで切ったしめ鯖の筋が綺麗に切れているため口の中で違和感がなく、しなやかな食感と旨味が広がります。
料理の科学
塩締めによる脱水で臭みを除き身を締める「水分コントロール」と、酢の酸性度(pH)によるたんぱく質の変性で食感と保存性を高める効果が働きます。さらに、鯖の持つ豊富なうま味や塩味に対し、生酢の酸味や青唐辛子醤油・大根おろしの辛味が加わることで「五味のバランス」が絶妙に整い、脂の乗った鯖をさっぱりと美味しく引き立てます。
「しめ鯖」の詳しい解説
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
アニサキス対策とカマ付き仕込みの理由
サバを調理する際のアニサキス対策として、ライト照射だけでなく 目視 による丁寧な確認が最も重要だと 大将 は語ります。「自分の大切な人に食べさせる意識があれば目視で絶対に見つけられる」とし、水洗い の段階からしっかりと確認します。また、一般的な処理とは異なり、仕込み の段階では カマ を落とさずに残すのがこだわりです。カマ を先に落とすと切り口から 血生臭さ が移ったり、塩が入りすぎてしょっぱくなったりするのを防ぐためです。さらに、落とした カマ で塩や 酢 の入り具合を味見できるというメリットもあります。
塩の前の骨抜きと筋を断つ「逆引き」
しめ鯖 の仕込みでは、塩 をする前に 腹骨 や中骨を抜きます。塩や 酢 に漬けた後に金属の骨抜きを使うと、金属反応で アク が回って身が黒く焼けてしまうためです。また、皮を剥く際には極薄の 甘皮 まで丁寧に引き去り、旨味のある身をギリギリまで残します。切り方においては、一般的な尾側からではなく頭側から包丁を入れる 逆引き を推奨します。サバの 繊維(筋)の流れに対して垂直に包丁を入れることで 筋 を断ち切り、口当たりが劇的に向上して食べやすくなります。
背と腹を切り分けて味わいの違いを楽しむ
サバの身は部位によって脂の乗りが大きく異なります。大将 はそのまま切るだけでなく、脂の乗った 腹 の部分(ハランボ)と 背 の部分を包丁で 分割 して切り分けます。脂の強い腹側は 乱盛り にし、背側は 逆引き で整えることで、1匹の サバ から異なる味わいを引き出します。これはまるで マグロ の 赤身 と トロ を食べ比べるような楽しさをお客さまに提供するための和食の粋な工夫です。針生姜 やおろし生姜を添えて提供することで、より一層おいしく味わえます。
青唐辛子醤油と大根おろしで味わう試食
試食では、大将 特製の 青唐辛子醤油 が登場します。これは 青唐辛子 を 醤油 に漬け込み、1年ほど寝かせたもので、青物特有の風味にピリッとした辛味と香りが絶妙にマッチします。さらに、福井県の郷土の食べ方として教わったという 大根おろし と 生酢(キズ)で食べるスタイルも紹介。実際に 逆引き で切った しめ鯖 を試食すると、筋 が綺麗に切れているため口の中で違和感が全くなく、しなやかな食感と旨味が広がります。まかない風のミニ サバ丼 も振る舞われました。
アジのヒレ切り落としとゼイゴの秘密
アジ の調理でも丁寧な下処理が光ります。冷蔵庫で保存する際に ヒレ(背ビレや腹ビレ)が身に密着すると、そこから蒸れて嫌な 臭い が発生するため、仕込みの段階で ハサミ でヒレを切り落とすのがポイントです。また、一般的に行われる ゼイゴ(硬い鱗)の切り取りは事前には行いません。あらかじめ ゼイゴ を削ぐと、その部分が空気に触れて 酸化 し、渋みが出てしまうためです。皮を剥く際に皮と一緒に ゼイゴ も綺麗に剥がれるため、事前処理の必要はありません。
2回握りの極意と特注寿司皿・自家製ガリ
大将 が握る 寿司 は、わずか「2回」しか身に触れません。何度も握り直すと手の体温が伝わってしまうため、あえて回数を最小限にしてシャリとネタを合わせます。寿司を提供する器にもこだわりがあり、手や箸が縁にぶつからず 醤油 をつけやすいよう、中央が浅く削られた 特注品 の 寿司皿 を使用しています。添えられた ガリ は 砂糖 を一切使わず、醸造酢 と 塩 のみで3年間熟成させたもので、素材本来の驚くほど上品な甘みとコクが際立ちます。
切り方に正解なし!食べる人への思いやり
動画の最後で 大将 は、「料理の切り方や調理法に絶対的な正解はない」と語ります。何十年も経験を積んだ職人それぞれのやり方があり、どの方法も正しいとした上で、今回紹介した 逆引き などの技法は「食べたときに少しでも口当たりが良く、優しさを感じてもらうための工夫」であると説明します。和食 人としての長年の知恵と、食べる相手を想う真心こそが最も大切であり、今後も焼き物や煮物など魚の部位・調理に応じた 切り方シリーズ を続けていくことを約束して締めくくられました。
大将に聞いてみた!について
大将に聞いてみた!
登録者 2.1万人 ・ 日本料理・和食
1958年福島県生まれ。中学卒業後に日本料理の世界へ入り、日本三大料亭の一つ『金田中』や懐石料理の名店『胡蝶』などで修行を積んだ。33歳で新宿歌舞伎町に割烹をオープンし、その後も蕎麦割烹・焼肉店・すっぽん料理屋など多業態の店舗を展開。調理師専門学校の特別講師や独立開業コンサルティングにも携わり、ミシュランの星シェフを含む数百人の弟子を育てた。現在はこの道50年の経験をもとに、日本料理の知識・技術・業界事情を発信するYouTubeチャンネル『大将に聞いてみた!』を運営している。
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