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プロが辿り着いた「完璧な目玉焼き」| この動画を見るだけで料理がうまくなります | 黄身が白くならないコツ fried egg

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動画を追従表示中

Ingredients

料理家・樋口直哉氏が提案する完璧な目玉焼きのレシピです。黄身がとろっと、白身がなめらかに固まった状態を目指します。卵の鮮度、水様卵白の除去、弱火でのバター焼きという3つの重要なポイントと、卵の構造や凝固温度といった科学的原理に基づいた解説を通じて、シンプルな料理の奥深さを学べます。

  • 卵選び
    • 最も重要なのは殻の色やブランドではなく、鮮度の良さ
    • 新鮮な卵を選ぶことが完璧な仕上がりへの第一歩
  • 下準備
    • 割った卵を一度ザルに通し、凝固温度が低い水様卵白を除去する
    • 鮮度が落ちた卵ほどこの手間が重要で、なめらかな食感につながる
  • 割り方
    • 卵は平らな場所に打ち付けて割ること
    • 角で割ると殻の破片が入り込みやすくなる
  • 火加減
    • 一貫して弱火をキープ
    • 理想的なフライパンの温度は120℃前後
    • バターの泡立ちが収まる前(色づく手前)に卵を投入する
  • 加熱
    • 卵黄の凝固温度は65℃~75℃、卵白は60℃~80℃
    • 黄身周りの白身が完全に白く固まった瞬間が焼き上がりのベストタイミング
  • 味付け
    • 塩は黄身ではなく白身の部分だけに振る
    • 黄身に直接塩を振ると水分が吸収され、タンパク質が凝固して斑点ができてしまう
  • 科学知識
    • 新鮮な卵には二酸化炭素が多く含まれており、急激に高温で加熱するとガスが抜ける前にタンパク質が固まり、食感がボソボソになる
3点

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  1. 1

    卵を平らな場所に打ち付けて割り、ボウルではなくザルに割り入れる

  2. 2

    ザルを通して水様卵白(サラサラした白身)を除去し、濃厚卵白と卵黄のみをボウルに集める

  3. 3

    フライパンを弱火にかけ、バター10gを溶かす

  4. 4

    バターが溶けた瞬間(泡立ちが完全に収まる前)に、卵を静かにフライパンへ投入する

  5. 5

    卵の白身の部分に塩少々を振る(黄身には振らない)

  6. 6

    黄身周りの白身が完全に白く固まった瞬間を見極め、火を止める

  7. 7

    卵をフライパンから優しく剥がし、お皿に滑らせるようにして盛り付ける

この料理が美味しくなる理由

ザルで水様卵白を除く水分コントロールにより、白身の余分な広がりを抑えて厚みのあるふっくらした仕上がりになります。また、卵白と卵黄の熱凝固温度の違い(卵白は約60〜80℃、卵黄は約65〜70℃)を利用し、弱火で加熱することで、黄身を液状に保ちながら白身だけを優しく凝固させ、なめらかな食感を生み出しています。

水分コントロール温度帯・加熱反応

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※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。

完璧な目玉焼きが目指す究極の状態

料理家・作家の樋口直哉氏が提案する「完璧な目玉焼き」とは、黄身がとろっと、白身がなめらかに固まっている状態を指します。家庭科の調理実習で習うような蓋をして蒸し焼きにする方法や、たっぷりの油で揚げ焼きにするスペイン風の目玉焼きも美味しいですが、今回のレシピでは卵本来の香りや繊細な味わいを最大限に引き出すことを目指します。白身を焦がしてしまうと、その繊細な風味が薄れてしまうため、なるべく焦がさないように火を入れていくのがプロのこだわりです。普段何気なく作っているシンプルな料理こそ、科学的な原理原則を学ぶための最高の教材になります。この動画を見るだけで、卵の構造についての理解が深まり、料理の腕前が一段と上がるような目玉焼きの極意を詳しく解説していきます。

スーパーでの卵選びと鮮度の重要性

スーパーの卵売り場には白い卵と茶色い卵(赤玉)が並んでおり、最近は茶色い卵の方が味が濃くて美味しそうだと人気を集めています。しかし、この殻の色の違いは単に鶏の種類によるものであり、同じエサを食べていれば味や栄養価はほぼ同じです。また、メディアなどでよく見かける「黄身が箸でつまめるほど濃厚な卵」についても、若い鶏が産んだ卵はもともと黄身の膜がしっかりしていることに加え、木酢液など酢酸成分を多く含む飼料を与えることで人為的に作り出すことも可能なため、購入時の絶対的な基準にはなりにくいと樋口氏は語ります。目玉焼きを美味しく作るために最も重要なのは、ブランドや黄身の硬さではなく、何よりも「鮮度の良さ」です。新鮮な卵を使うことが、完璧な仕上がりへの第一歩となります。

卵の割り方と水様卵白の除去手順

完璧な目玉焼きを作るための実践的な工程に入ります。まず卵を割る際の大切なポイントは、ボウルのフチなどの角ではなく、平らな場所に打ち付けて割ることです。角で割ってしまうと、殻の破片が内側に入り込みやすくなってしまうからです。今回は1人分として卵を2個使用します。割った卵は直接フライパンに入れるのではなく、一度ザルに割り入れます。ザルに通すことで、下にするりと落ちていく水っぽい白身が現れますが、これが「水様卵白(すいようらんぱく)」と呼ばれる部分です。鮮度が非常に良い卵の場合はこの水様卵白がほとんど出ないため、そのままボウルに割り入れても問題ありませんが、少し時間が経った卵を使う場合は、このひと手間を加えることで仕上がりに大きな差が生まれます。

卵の3層構造と水様卵白を除く科学的理由

割った卵の構造を科学的に見ると、中心の「卵黄」、その周りにあるしっかりとした形状の「濃厚卵白」、そして一番外側にあるサラサラとした「水様卵白」の3つの部分に分かれています。水様卵白ももちろん食べられますし、メレンゲを作る際などには泡立ちやすいというメリットがありますが、目玉焼きにする場合は取り除くのが正解です。なぜなら、水様卵白は濃厚卵白よりも凝固温度が低いため、同じように加熱すると先に火が通りすぎてしまい、仕上がりがポソポソとした食感になってしまうからです。なめらかな口当たりの目玉焼きを作るためには、この凝固温度の低い水様卵白をあらかじめザルで濾して取り除いておくことが非常に重要です。なお、卵の鮮度が落ちるにつれて、この水様卵白の割合が増えていくという特徴もあります。

弱火とバターで優しく焼き始める理由

フライパンを弱火にかけ、バター10gを溶かしていきます。卵のタンパク質はそれほど高い温度でなくても固まるため、また焦げ目をつけずに仕上げたいため、火加減は一貫して「弱火」をキープします。新鮮な卵には二酸化炭素が多く含まれており、急激に高温で加熱すると、ガスが抜ける前にタンパク質が固まってしまい、やはり食感がボソボソになってしまいます。科学的料理書『マギー キッチンサイエンス』によると、焦げずに柔らかい目玉焼きを作るための理想的なフライパンの温度は120℃前後とされています。これはバターの泡立ちが収まり、色づく手前の状態です。完全に泡立ちが収まるまで待つと温度が上がりすぎてしまうため、バターが溶けた瞬間を目安に、ザルで濾した卵を静かにフライパンへ投入します。

塩を振る位置と焼き上がりの見極め

卵をフライパンに入れたら、味付けの塩(少々)を振ります。ここでのプロのこだわりは、塩を「白身の部分だけに振る」ということです。黄身に直接塩を振ってしまうと、塩が黄身の水分を吸収してその部分のタンパク質を凝固させてしまい、表面に美しくない斑点ができてしまうからです。卵の凝固温度は、卵黄が65℃〜75℃、卵白が60℃〜80℃となっており、卵白に比べて卵黄の方が固まる温度帯が狭いため、蓋をせずにじっくりと焼いていきます。焼き上がりのベストなタイミングは、黄身の周りの白身が完全に白く固まった瞬間です。この瞬間を見逃さずに火を止め、フライパンから卵を優しく剥がし、お皿に滑らせるようにして盛り付けます。お好みでカリッと焼いたトーストを添えるのがおすすめです。

完璧な目玉焼きの試食とプロのまとめ

完成した目玉焼きにナイフを入れると、黄身がとろりと鮮やかに流れ出し、白身はどこまでもなめらかな、まさに完璧な状態に仕上がっています。バターで焼いたトーストにこの濃厚な黄身と白身を絡めて食べると、バターのコクと卵の旨味が絶妙にマッチして至職の味わいです。樋口氏は、卵料理の真髄は「黄身と白身という異なる物性を持つ食材をいかにコントロールするか」にあると語ります。かつて三ツ星シェフのベルナール・ロワゾー氏が考案した目玉焼きも、白身だけをオーブンで加熱した後に黄身をのせて余熱で温めるという、徹底した温度管理に基づいたものでした。加熱温度に少しだけ気を配るだけで、まるで絵に描いたような美しい目玉焼きが誰でも簡単に焼けるようになります。

樋口直哉の料理論[Cooking theory]

樋口直哉の料理論[Cooking theory]

登録者 7.9万人 ・ 家庭料理/調理科学

樋口直哉氏は、服部栄養専門学校卒業後、料理教室勤務や出張料理人などを経て、2005年に『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞した作家兼料理家です。同作は芥川賞候補にもなり、以降も小説やノンフィクションなど幅広い著作を発表しています。料理家としては調理科学をベースにしたレシピの考案・発信を行い、全国の食品メーカーや生産現場の取材記事の執筆、地域食材を活用したメニュー開発なども手がけています。主な著書には料理本『新しい料理の教科書』『ぼくのおいしいは3で作る』などがあり、東洋経済アワード2022も受賞しています。本チャンネルでは、調理科学の視点からおいしさを最大限に引き出すレシピを紹介しています。

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