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【出張yugetube!パート2】シェフのシチリア放浪記 後編

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Ingredients

カルティエッラはシチリアの「タクシードライバー風パスタ」で、ニンニク、唐辛子、アンチョビをオリーブオイルでじっくり香ばしく仕上げた、シンプルで味わい深い一品です。かつて粉チーズが買えなかったシチリアでは、代わりに炒ったパン粉をかけるのが伝統。食後にはスイカとジャスミンの香りが爽やかな冷たいデザート「ジェーロ・ディ・メローネ」もご紹介します。

  • 下準備
    • 唐辛子は種を取らずに丸ごと使うのがシチリア流
    • 種を取ると香りや辛さが減少します
  • 火加減
    • 冷たいフライパンにニンニクとオリーブオイルを入れ、弱火でじっくり香りを移し、香ばしい色を付けることが重要
  • 味付け
    • アンチョビの塩気が強いため、普通の水を使い、茹で汁を加えないことで塩辛くなりすぎるのを防ぐ
  • 仕上げ
    • 炒ったパン粉をたっぷりかけることで、パスタの水分を吸収して全体に一体感が生まれる
  • 火加減
    • ジェーロ・ディ・メローネは鍋底が焦げやすいため、火にかけてから絶えずゴムベラで混ぜ続ける必要があります
14点

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カルティエッラ

  1. 1

    ニンニンクと唐辛子の下準備

    ニンニクは皮をむいて薄切りにします。シチリアのニンニクは粘り気があるのが特徴です。唐辛子は種を取らずに丸ごと細かく刻みます。種ごと使うことで、じんわりとした刺激的な辛さが引き出されます。

    種を取らないのがシチリア流細かく刻むことで辛さが均等に広がる
  2. 2

    イタリアンパセリの準備

    イタリアンパセリは葉だけでなく、柔らかい茎の部分も美味しいので一緒に粗みじんに刻みます。

    茎も有効活用する
  3. 3

    ニンニクの香り出し

    冷たいフライパンにスライスしたニンニクとオリーブオイル(大さじ2杯程度)を入れ、弱火にかけてじっくりと香りを移します。ニンニクにしっかりと香ばしい色を付けるまで加熱します。

    弱火でゆっくり加熱する香ばしい色が重要
  4. 4

    唐辛子とアンチョビを加える

    ニンニクに色づいてきたら刻んだ唐辛子を加え、さらに香りを立たせます。その後一度火から外し、アンチョビのフィレを1枚加えて余熱でオイルに溶かし込みます。

    火から外してからアンチョビを加える余熱で溶かし込む
  5. 5

    ソースの仕上げ

    少量の普通の水を加えます。茹で汁ではなく普通の水を使うのは、アンチョビの塩気が強いため、茹で汁の塩分が加わると塩辛くなりすぎてしまうのを防ぐためです。最後に刻んだパセリを加えればソースの完成です。

    普通の水を使う理由は塩辛くなりすぎるのを防ぐため
  6. 6

    パスタをソースと絡める

    茹で上がったパスタ(1人前約120g)をフライパンに入れ、ソースと手早く絡めます。

    手早く絡める
  7. 7

    パン粉で仕上げ

    お皿に盛り付けたら、仕上げに炒ったパン粉をたっぷりと振りかけます。シチリアではかつて貧しくて粉チーズが買えなかったため、その代わりにパン粉をかけて食べていたという歴史的背景があります。このパン粉が、パスタに残った少し多めの水分を吸い込んで、全体に素晴らしい一体感を生み出します。

    たっぷりかけることが重要パン粉が水分を吸収して一体感を生む

ジェーロ・ディ・メローネ

  1. 1

    スイカジュースと粉類の混合

    鍋にコーンスターチとグラニュー糖を入れ、スイカをジューサーにかけて濾したスイカのジュースを少しずつ加えながら、泡立て器でダマにならないようによく混ぜ合わせます。

    ダマにならないように混ぜる
  2. 2

    ジャスミンを加えて加熱

    全体が馴染んだら火にかけ、ジャスミンの花を加えます。ジャスミンの花が手に入らない場合は、ジャスミン茶のティーパックで代用しても構いません。

    ジャスミン茶で代用可能
  3. 3

    加熱と色の変化を見守る

    鍋底が非常に焦げやすいため、火にかけてからはゴムベラを使って絶えず混ぜ続けるのが重要なコツです。最初は白っぽいピンク色をしていた液体が、火が通るにつれて徐々に透明感を帯び、鮮やかな真っ赤な色へと変化していきます。これが出来上がりのサインです。

    ゴムベラで絶えず混ぜる色が鮮やかな赤になれば完成
  4. 4

    冷やし固める

    火から下ろしたら、ジャスミンの花を取り除くために濾しながら型に流し込みます。粗熱を取った後、グラスなどの容器に移して冷蔵庫でしっかりと冷やし固めます。

    ジャスミンを濾す
  5. 5

    トッピングで仕上げ

    仕上げに、定番のトッピングであるチョコレートチップ、刻んだピスタチオ、飾りのジャスミンの花をあしらえば完成です。スイカの爽やかさとジャスミンの華やかな香りに、チョコとピスタチオの食感が絶妙なアクセントを添えています。

この料理が美味しくなる理由

パスタでは、アンチョビの豊富なアミノ酸(グルタミン酸など)とニンニクのうま味が重なり、深いコクを生み出します。また、デザートの「ジェーロ・ディ・メローネ」では、コーンスターチのデンプンが加熱により糊化(こか)し、水分を抱え込んでなめらかなとろみ(水分コントロール)を形成します。これにより、スイカの甘味と香りが口の中に長く留まり、美味しさが引き立ちます。

うま味成分水分コントロール

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※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。

シチリアの家庭の味「カルティエッラ」とは?

パトリッツィアのお母さん直伝のパスタ「カルティエッラ」を紹介します。カルティエッラとは「タクシードライバー風」や「バスの運転手風」という意味があり、仕事からパッと帰って、パッと作って、パッと食べて、またバッと仕事に出ていけるような、手軽でスピーディーなパスタを指します。シチリアでは、いわゆる「アーリオ・オーリオ」のことをカルティエッラと呼ぶのが一般的です。地域によってはトマトが入ることもありますが、今回はお母さんがよく作ってくれたという、極めてシンプルで味わい深いシチリア流のレシピを教えてもらいます。

シンプルな食材とシチリア流の下準備

使う食材はニンニク、唐辛子、イタリアンパセリ、アンチョビ、オリーブオイル、炒ったパン粉、そしてスパゲッティです。まずは下準備から。ニンニクは皮をむいて薄切りにします。シチリアのニンニクは日本のものと比べて非常に粘り気があるのが特徴です。イタリアンパセリは葉だけでなく、柔らかい茎の部分も美味しいので一緒に粗みじんに刻みます。そして唐辛子ですが、シチリアでは種を取らずに丸ごと使うのがルール。種を取ると現地の人に怒られてしまうそうです。種ごと細かく刻むことで、じんわりと汗がにじみ出るような刺激的な辛さを引き出します。

旨味を凝縮させるソース作りとパスタの仕上げ

冷たいフライパンにスライスしたニンニクとオリーブオイル(大さじ2杯程度)を入れ、弱火にかけてじっくりと香りを移します。ニンニクにしっかりと香ばしい色を付けるのがポイントです。色づいてきたら刻んだ唐辛子を加え、さらに香りを立たせます。ここで一度火から外し、アンチョビのフィレを1枚加えて余熱でオイルに溶かし込みます。さらに、少量の水を加えます。茹で汁ではなく普通の水を使うのは、アンチョビの塩気が強いため、茹で汁の塩分が加わると塩辛くなりすぎてしまうのを防ぐためです。最後に刻んだパセリを加えればソースの完成です。茹で上がったパスタ(1人前約120g)をフライパンに入れ、ソースと手早く絡めます。

チーズの代わりにパン粉?お母さんの味を実食

お皿に盛り付けたら、仕上げに炒ったパン粉をたっぷりと振りかけます。シチリアではかつて貧しくて粉チーズが買えなかったため、その代わりにパン粉をかけて食べていたという歴史的背景があります。このパン粉が、パスタに残った少し多めの水分(ソース)を吸い込んで、全体に素晴らしい一体感を生み出します。実食してみると、しっかり炒めたニンニクの香ばしさと唐辛子のパンチのある辛さがガツンと効いています。パン粉のサクサクとした軽い食感が、まるでスナック菓子を食べているかのようで、ビールがどうしても飲みたくなるようなクセになる美味しさです。

パレルモの夏の定番「ジェーロ・ディ・メローネ」

食後のもう一品として、パレルモの夏の風物詩であるスイカのデザート「ジェーロ・ディ・メローネ」を作ります。材料はスイカのジュース、コーンスターチ、グラニュー糖、そしてジャスミンの花です。まずは鍋にコーンスターチとグラニュー糖を入れ、スイカをジューサーにかけて濾したスイカのジュースを少しずつ加えながら、泡立て器でダマにならないようによく混ぜ合わせます。全体が馴染んだら火にかけ、そこにジャスミンの花を加えます。ジャスミンの花が手に入らない場合は、ジャスミン茶のティーパックで代用しても構いません。

スイカとジャスミンが香る冷たいデザートの完成

鍋底が非常に焦げやすいため、火にかけてからはゴムベラを使って絶えず混ぜ続けるのが重要なコツです。最初は白っぽいピンク色をしていた液体が、火が通るにつれて徐々に透明感を帯び、鮮やかな真っ赤な色へと変化していきます。これが出来上がりのサインです。火から下ろしたら、ジャスミンの花を取り除くために濾しながら型に流し込みます。粗熱を取った後、グラスなどの容器に移して冷蔵庫でしっかりと冷やし固めます。仕上げに、定番のトッピングであるチョコレートチップ、刻んだピスタチオ、飾りのジャスミンの花をあしらえば完成です。スイカの爽やかさとジャスミンの華やかな香りに、チョコとピスタチオの食感が絶妙なアクセントを添えています。

シチリア放浪記のおまけ:ワイナリーと塩田巡り

パレルモ観光のおまけとして、地元のトラットリアや、シチリア・マルサラにある有名なワイナリー「マルコ・デ・バルトリ」を訪れました。ワイナリーの地下セラーには、非常に巨大なマルサラ酒の樽がずらりと並んでおり、その歴史の深さを肌で感じることができます。さらに、トラパニにある広大な塩田にも足を伸ばしました。見渡す限りの塩の山と、キラキラと輝く美しい塩田の景色は圧巻です。ここで作られる上質な塩が、シチリアの豊かな食文化を支えていることを実感しながら、大満足のシチリア出張を締めくくりました。

弓削啓太(YUGETUBE)

弓削啓太(YUGETUBE)

登録者 21.3万人 ・ イタリアン

弓削啓太氏は、佐賀県出身のイタリアン料理人。カナダでのワーキングホリデーをきっかけに料理の世界へ入り、東京でのフレンチ修行やパリの三ツ星レストラン「ギ・サヴォワ」での修行を経てイタリアンに転向。横浜サローネ2007の料理長を長年務めた後、2026年4月に京都・烏丸御池に自身の店「Da YUGE」をオープン。2019年にはバリラ主催の「パスタ・ワールドチャンピオンシップ」で優勝し、パスタの世界一位に輝く。YouTubeチャンネルでは、イタリアンのメジャーからマイナーな料理まで、家庭でも楽しめる本格レシピを紹介している。

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