【一生モノ】苦味コントロールの科学「ゴーヤチャンプルー」【日本イチ丁寧なレシピ動画】UPG再配信

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Ingredients


分子調理学に基づいた、ゴーヤの苦味コントロールが特徴のゴーヤチャンプルーのレシピ。塩もみ水さらしで苦味成分モモルデシンを抜き、豆腐の電子レンジ加熱で食感を整え、豚肉の片面焼きでメイラード反応による旨味を引き出します。カツオ節の苦味吸着効果で仕上げた、シンプルながら科学的に完成度高い一品。

  • 下準備
    • ゴーヤの苦味成分モモルデシンは水溶性
    • 塩もみで浸透圧を利用して苦味を引き出し、水にさらして溶かし出すことで苦味を自在にコントロール
  • 下準備
    • 豆腐は手で崩して表面積を増やし、電子レンジで加熱して脱水
    • 炒める際に水っぽくなるのを防ぎ、プルプルとした食感を保つ
  • 火加減
    • 豚肉は片面だけをしっかり焼く
    • 140度以上の熱によるメイラード反応で香ばしさと旨味を引き出す
  • 味付け
    • 卵に焼き色をつけることで甘く香ばしい香りが立ち上り、全体の美味しさを引き立てる
  • 仕上げ
    • カツオ節はゴーヤの苦味成分を吸着させマイルドにする効果がある先人の知恵
9点

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  1. 1

    ゴーヤの下処理(前半)

    ゴーヤ(1本)の両端を切り落とし、縦半分にカットします。スプーンを立てて白いワタを丁寧にこそげ取ってください。ワタの周辺に苦味成分が多く含まれています。

    スプーンでワタをしっかりこそげ取るワタ周辺の苦味成分に注意
  2. 2

    ゴーヤのスライスと塩もみ

    ゴーヤを2~3mm幅に薄く切ります。塩(ひとつまみ)を振って優しく塩もみします。塩による浸透圧の力で苦味成分モモルデシンが外に引き出されます。2~3分置いてから水にさらしてください。

    薄く切ると表面積が増え苦味が抜けやすい塩もみで浸透圧を利用最後にキッチンペーパーで水気を拭き取る
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    豆腐の下処理

    木綿豆腐(1丁)を手で一口大より少し大きめに崩します。包丁で切るより手で崩して断面をデコボコにすることで表面積が増え、脱水効率がアップします。耐熱ボウルに入れ、電子レンジ(600W)で2分加熱します。加熱後、キッチンペーパーで水分をしっかり切ってください。

    手で崩して表面積を増やす電子レンジで脱水キッチンペーパーでしっかり水分を切る
  4. 4

    豆腐を炒める

    冷たい状態のフライパンにサラダ油(大さじ1)を入れ、火をつける前に豆腐を並べます。これは油跳ねを防ぐテクニックです。中火にかけ、パチパチと音がしてきたら火加減を調整しながら、豆腐の表面にうっすらと黄色い焼き色がつくまでじっくり炒めます。焼き色がついたら一度取り出しておいてください。

    油跳ねを防ぐため冷たい状態で豆腐を並べる中火でじっくり焼き色をつける黄色くなる程度が目安
  5. 5

    豚肉の片面焼き

    パックから取り出した豚バラ肉(300g)を塊の状態で、脂身が多い面を下にしてフライパンに敷き詰めます。強火で加熱し、絶対に動かさずに片面だけをじっくり焼きます。メイラード反応により香ばしい香りと焼き色が生じます。焼き色がついたら、ギトギト感を防ぐためにキッチンペーパーで余分な脂を拭き取ります。

    脂身を下にして片面だけ焼く強火で絶対に動かさない余分な脂をキッチンペーパーで拭き取る
  6. 6

    塩で下味をつける

    片面に美味しそうな焼き色がついたら火を止めます。お肉をほぐして塩(ひとつまみ)を振り下味をつけます。この段階で塩を入れることで、お肉の水分と一緒に旨味が逃げるのを防ぎます。

    火を止めてから塩を振る水分と一緒に旨味が逃げるのを防ぐ
  7. 7

    ゴーヤと肉を炒め合わせ

    再び中火にかけてゴーヤを投入します。豚肉に残った適度な脂をゴーヤ全体に絡めるように炒め合わせます。ゴーヤがツヤツヤと鮮やかな緑色になってきたら、先ほど取り出した豆腐を戻し入れます。

    肉の脂をゴーヤに絡めるゴーヤがツヤツヤになるまで炒める豆腐を戻す
  8. 8

    豆腐と和風だしを加える

    豆腐が崩れないように、ゴムベラを使ってフライパンの底から大きく優しく混ぜ合わせます。全体が馴染んだら、和風だし(小さじ1)を振り入れます。カツオの風味を加えることが沖縄料理のポイントです。

    ゴムベラで優しく混ぜて豆腐を崩さない和風だしで風味を加える
  9. 9

    卵を加えて焼き色をつける

    溶きたまご(2個)を回し入れます。すぐに混ぜるのではなく、卵の底面にうっすらと焼き色がつくまで少し固まるまで待ちます。卵の焼き色により甘く香ばしい香りが立ち上り、全体の美味しさが引き立ちます。

    卵を入れたらすぐに混ぜない底面に焼き色をつける甘く香ばしい香りが出る
  10. 10

    醤油で仕上げる

    卵が半熟状に固まってきたら、最後の仕上げとして醤油(大さじ1)を鍋肌から回し入れます。醤油の焦げる香ばしい香りを全体にさっとまわしたら、すぐに火を止めます。余熱で仕上げることで、醤油のフレッシュな香りを損なわずに残します。

    鍋肌から回し入れるすぐに火を止める余熱で仕上げる
  11. 11

    カツオ節で完成

    お皿にたっぷりと盛り付け、最後にカツオ節を天盛りにします。カツオ節はゴーヤの苦味成分を吸着してマイルドにする苦味吸着効果があり、先人の知恵と分子調理学が融合した仕上げとなります。

    カツオ節で苦味をマイルドにする天盛りで香りを活かす
この料理が美味しくなる理由

ゴーヤを塩もみすることで余分な水分と苦味成分が脱水され、程よい食感が残ります。また、ゴーヤの強い「苦味」に対し、豚肉や卵の脂質・甘味、塩や醤油の「塩味」、かつお節の「うま味」が合わさることで、苦味が和らぎ調和のとれた味わいになります。さらに、豚肉やかつお節のイノシン酸と、醤油などのグルタミン酸による「うま味の相乗効果」が、料理全体のコクを劇的に高めています。

水分コントロール五味・六味のバランスうま味成分

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※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。

分子調理学で紐解く一生モノのゴーヤチャンプルー

こんにちは、こじまぽん助です!今回は2023年8月に配信したゴーヤチャンプルーのレシピ動画を、さらに分かりやすくアップグレードしてお届けします。料理は科学です。材料やテクニックはいつも通りでも、分子調理学の視点からアプローチすることで、お家で作る料理が劇的に美味しく生まれ変わります。今回のポイントは大きく分けて3つ。1つ目はゴーヤの苦味を自在に操る「下処理」、2つ目は炒め物に最適な食感を生み出す「豆腐の下処理」、そして3つ目は旨味を最大限に引き出す「肉の焼き方」です。沖縄料理は非常にシンプルだからこそ、こうした細かい工程の積み重ねで仕上がりにプロとアマの圧倒的な差が出ます。動画の最後には、これまでYouTubeでは語ってこなかった特別なアップグレード情報も用意していますので、ぜひ最後まで楽しんでご覧ください!

苦味成分モモルデシンをコントロールするゴーヤの下処理

まずはポイントの1つ目、ゴーヤ(1本)の下処理から始めましょう。ゴーヤの苦味の正体は、モモルデシンという水溶性の物質です。この苦味をしっかり抜くための科学的なアプローチを行います。まずゴーヤの両端を切り落として縦半分にカットします。中のワタはスプーンを使って取り除きますが、実はこの白いワタの周辺に苦味成分が多く含まれているため、スプーンを立ててしっかりとこそげ落とすのがコツです。次にスライスですが、今回は私の好みで2〜3mm幅に切っていきます。薄く切れば切るほど表面積が増え、苦味成分が抜けやすくなります。カットしたら(ひとつまみ)を振って優しく塩もみをします。塩を揉み込むことで浸透圧の力が働き、ゴーヤから水分と一緒にモモルデシンが外に引き出されます。そのまま2〜3分置いてから水にさらすことで、さらに苦味を水に溶かし出します。最後にキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ってください。水分が残っていると炒める時に油が跳ねる原因になります。

水っぽさを防ぎプルプル食感を残す豆腐の下準備

ポイントの2つ目は、炒め物に負けない木綿豆腐(1丁)の下処理です。豆腐をそのまま炒めると、水分が出て全体が水っぽくなったり、ボロボロに崩れたりしてしまいます。そこで、まずは手で一口大より少し大きめに豆腐を崩します。包丁で綺麗に切るよりも、手で崩して断面をデコボコにした方が表面積が増え、この後の脱水効率が格段にアップします。崩した豆腐を耐熱ボウルに入れ、電子レンジ(600W)で2分間加熱します。加熱後、キッチンペーパーを敷いてしっかりと水分をきります。次に、冷たい状態のフライパンにサラダ油(大さじ1)を入れ、火をつける前に豆腐を並べます。これは油跳ねを防ぐための大切なテクニックです。豆腐を並べたら中火にかけ、パチパチと音がしてきたら火加減を調整しながら、豆腐の表面にうっすらと黄色い焼き色がつくまでじっくりと炒め、一度取り出しておきます。

旨味と柔らかさを両立させる豚肉の片面焼きテクニック

ポイントの3つ目は、豚バラ肉(300g)の焼き方です。お肉の旨味を最大限に引き出すために、片面だけをしっかり焼く「片面焼き」を行います。パックから取り出したお肉をそのままの塊の状態で、脂身が多い面を下にしてフライパンに敷き詰めます。強火で加熱し、お肉を絶対にばらさないようにして片面だけをじっくり焼いていきます。この時に発生する香ばしい香りと焼き色は、アミノ酸と糖が140度以上の熱で反応して起こるメイラード反応によるものです。この反応が料理に奥深いコクと風味をもたらします。お肉から出てきた余分な脂は、ギトギト感を防ぐためにキッチンペーパーで綺麗に拭き取ります。片面に美味しそうな焼き色がついたら火を止め、ここでお肉をほぐして(ひとつまみ)を振り、下味をつけます。この段階で塩を入れることで、お肉の水分と一緒に旨味が逃げるのを防ぎ、味がしっかりと決まります。

具材の旨味を一体化させる炒め合わせと卵の香ばしさ

お肉に下味をつけたら、再び中火にかけてゴーヤを投入します。お肉に残った適度な豚の脂をゴーヤ全体に絡めるように炒め合わせ、ゴーヤがツヤツヤと鮮やかな緑色になってきたら、先ほど取り出しておいた豆腐を戻し入れます。ここからは豆腐が崩れないように、ゴムベラなどを使ってフライパンの底から大きく優しく混ぜ合わせるのがポイントです。全体が馴染んだら、沖縄料理の命とも言えるカツオの風味を加えるために和風だし(小さじ1)を全体に振り入れます。続いて、仕上げの溶きたまご(2個)を回し入れます。卵を入れたらすぐに混ぜるのではなく、少し固まるまで我慢して待ちます。卵の底面にもうっすらと焼き色をつけることで、まるでカステラが焼き上がったときのような甘く香ばしい香りが立ち上り、全体の美味しさをさらに引き立ててくれます。

仕上げの醤油とカツオ節がもたらす苦味吸着の科学

卵が半熟状に固まってきたら、最後の仕上げとして醤油(大さじ1)を鍋肌から回し入れます。醤油の焦げる香ばしい香りを全体にさっとまとわせたら、すぐに火を止めます。余熱で仕上げることで、醤油のフレッシュな香りを損なわずに残すことができます。お皿にたっぷりと盛り付けたら、最後にカツオ節を天盛りにします。実は、ゴーヤチャンプルーにカツオ節をかけるのには、単なる風味づけだけではない科学的な理由があります。カツオ節には、ゴーヤの苦味成分を吸着してマイルドにする「苦味の吸着効果」があるのです。先人の知恵と分子調理学の科学が融合した、苦味が心地よく抜けた絶品のゴーヤチャンプルーの完成です!シンプルだからこそ、科学的なアプローチで劇的に美味しくなるこのレシピを、ぜひご家庭でも試してみてください。

こじまぽん助【分子調理学研究家】

こじまぽん助【分子調理学研究家】

登録者 15.6万人 ・ 家庭料理

こじまぽん助氏は、分子調理学研究家・映像作家・声優として活動するマルチクリエイターです。料理レシピでは「すべての工程にはおいしくなる理由がある」という考えのもと、各工程の科学的な理由を丁寧に解説するスタイルが特徴です。著書に『日本一ていねいな定番家ごはん』(ワニブックス)があり、NHK「あさイチ」やフジテレビなど複数のメディアにも出演しています。LUMIX公認クリエイターおよびクックパッドファンタジスタ・アンバサダー2026としても活動しており、食品メーカーや官公庁を含む多数のクライアントへの映像制作実績も持ちます。

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