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SNSで話題になった「柿柚子」の作り方 #レシピ #樋口直哉

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Ingredients

柿と柚子を砂糖で漬けた、3つの材料で作る秋冬の絶品デザート。柿の濃厚な甘みと柚子の爽やかな酸味・香りが組み合わさることで、それぞれの食材の良さを引き立て合う。浸透圧の働きで食材から果汁が引き出され、容器の底に溜まったシロップが旨味の凝縮。冷蔵庫で3時間以上、できれば一晩寝かせるだけで完成。

  • 食材選び
    • 甘い柿を選ぶ時は、表面の黒い点々(タンニンが鉄と結合したもの)があるものを選ぶ
  • 下準備
    • 柚子は細かく切ることで、皮の油胞に詰まった香りが一気に引き立つ
  • 味付け
    • 砂糖の分量は柚子の大きさで調整
    • 大きい柚子なら大さじ3に増やして酸味とのバランスを取る
  • 仕上げ
    • 柚子の白い部分を使うことで砂糖と反応してとろみが生まれ、柚子の苦味が和らいで食べやすくなる
  • 寝かせる工程
    • 浸透圧によって食材から水分が引き出され、柚子の酸味と香りが柿の内部に染み込む重要なステップ
3点

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  • 柿1個(種なし柿)
  • 柚子1個
  • 砂糖大さじ2(柚子が大きければ大さじ3)
  1. 1

    柿の下処理

    柿のヘタを包丁で取り除き、皮をむいて食べやすいくし型に切る。表面に黒い点々がある柿を選ぶと甘い。むいた皮は昔は漬物に使われていた。

    黒い点々は甘さの証拠くし型に切ると断面が美しい
  2. 2

    柚子の準備

    柚子を半分に切り、種を取り除きながら薄切りにする。種が多いので切る途中で都度取り除く。取り除いた種は醤油に漬けて柚子醤油として活用できる。

    細かく切ると香りが引き立つ白い部分も一緒に使う
  3. 3

    食材と砂糖を合わせる

    切った柿を容器に入れ、その上に柚子を加えてから砂糖を振りかける。箸などでざっくり混ぜ合わせる。砂糖が完全に溶けていなくても、時間を置けば自然に溶けて馴染む。

    ざっくりと混ぜるだけでよい柚子の大きさで砂糖の量を調整
  4. 4

    冷蔵庫で寝かせる

    容器に蓋をして、冷蔵庫で3時間以上、できれば一晩じっくり寝かせる。浸透圧によって柿と柚子からたっぷりと果汁が引き出され、シロップが溜まる。

    一晩寝かせるのが目安砂糖の浸透圧が重要
  5. 5

    盛り付けと完成

    冷蔵庫から取り出し、柿をお皿に並べて柚子を天盛りにする。容器の底に溜まった旨味が凝縮されたシロップをスプーンで上からたっぷりとかける。

    シロップは必ずかける柿と柚子を一緒に食べる
この料理が美味しくなる理由

柿の濃厚な甘味に、柚子の強い酸味とほのかな苦味が加わることで、五味のバランスが整い、すっきりとした立体感のある味わいになります。また、柚子に含まれるクエン酸(pHの低下)が柿の酵素による褐変を防ぎ、鮮やかな色合いを保ちます。さらに、砂糖の浸透圧による脱水効果で、柿の余分な水分が抜けて甘味が凝縮され、食感も引き締まります。

五味・六味のバランスpH・酸性度の役割水分コントロール

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※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。

SNSで大反響!材料3つでできる「柿柚子」の魅力

みなさんこんにちは、作家・料理家の樋口直哉です。今回は、以前SNS(Twitter)で紹介したところ、非常に多くの反響をいただき、たくさんの方に作ってもらった私の一押し料理「柿柚子」をご紹介します。「柿柚子」は、秋から冬にかけて旬を迎える柿と柚子を組み合わせた、シンプルながらも奥深い味わいの一品です。用意する材料は、柿、柚子、そして砂糖の3つだけ。調理工程も非常にシンプルで、誰でも簡単に作ることができます。柿の濃厚な甘みと、柚子の爽やかな酸味と香りが合わさることで、普段食べている柿とは一味も二味も違う、まるで新しいフルーツのような特別な美味しさを楽しむことができます。おもてなしのデザートや、日々の食卓の箸休めにもぴったりですので、ぜひ作ってみてください。

甘い柿を見分けるコツと、柿の皮にまつわる昔の知恵

まずはメイン食材である柿の下処理から始めます。今回は種なし柿を1個使用します。柿の表面に黒い点々が浮かんでいるのを見たことがあると思いますが、これはタンニンが鉄と結合して黒くなったもので、柿がよく熟して甘くなっている証拠です。店頭で選ぶ際は、この黒い点々があるものを選ぶと甘い柿に出会えます。調理では、まず包丁を差し込んで柿の方を回しながらヘタを取り除きます。皮をむく際、今回は丸くむいていきますが、料理店などでは後でくし型に切ったときの断面を美しく見せるために縦にむくことが多いです。また、むいた柿の皮は、昔の田舎では漬物に入れて砂糖の代わりの甘味として使われていました。砂糖が貴重だった時代の素晴らしい生活の知恵ですね。皮をむいた柿は、食べやすい大きさにくし型に切り、保存容器に移しておきます。

柿と柚子を組み合わせる「相乗効果」の秘密

柿と組み合わせるのが、もう一つの主役である柚子です。柿は非常に甘くて美味しいフルーツですが、実は酸味がほとんどありません。そこに柚子の強い酸味と香りを加えることで、お互いの良さを引き立て合い、新しい味わいを生み出すことができます。このように「旬が同じ食材同士を組み合わせる」というのは、料理における基本的なアプローチの一つです。特に日本のフルーツは、スイカや柿、ビワなどのように、全体的に香りが穏やかなものが多いため、柑橘類の香りやリキュールなどを補ってあげることで、その美味しさが何段階もレベルアップします。柚子を加えることで、柿単体では出せるなかった華やかさと爽やかさが加わり、口に入れた瞬間に広がる香りの広がりが格段に良くなります。

柚子の切り方のコツと、苦味を抑える「白い部分」の役割

柚子は半分に切ってから、種を取り除きながら薄切りにしていきます。柚子は種が多いので、切る途中で気になったらその都度包丁の先などで取り除いておきましょう。取り除いた種は、醤油に漬けておくと風味豊かな「柚子醤油」として無駄なく活用できます。柚子の素晴らしい香りは、皮の表面にある油胞(ゆほう)という小さなカプセルに詰まっているため、細かく切ることで香りが一気に引き立ちます。また、今回のレシピでは柚子の白い部分も一緒に使います。通常、料理では苦味を避けるために白い部分を削ぐことが多いですが、この白い部分を入れることで、後から加える砂糖と反応して心地よいとろみが生まれます。このとろみが全体を包み込むことで、柚子の皮特有の苦味が和らぎ、食べやすくなるという仕組みです。

柚子の大きさで調整する砂糖の分量と、寝かせる工程

切った柚子を柿の入った容器に加えたら、仕上げに砂糖を加えます。今回のレシピでは砂糖を大さじ2使用します。以前、私のnoteのレシピでは砂糖を大さじ3と紹介したことがありますが、この分量の違いは使用する柚子の大きさによるものです。柚子が大きければ大きいほど、含まれる果汁の量が多くなり、その分酸味も強くなります。そのため、大きな柚子を使う場合は酸味とのバランスを取るために、砂糖の量を大さじ3に増やして調整してください。砂糖を加えたら、全体を箸などでざっくりと混ぜ合わせます。この段階で砂糖が完全に溶けていなくても、時間を置けば自然と溶けて馴染むので問題ありません。混ぜ終わったら容器に蓋をして、冷蔵庫で3時間以上、できれば一晩じっくりと寝かせます。

一晩寝かせて完成!エキスまで美味しい盛り付け

冷蔵庫で一晩寝かせた「柿柚子」を取り出します。蓋を開けると、柚子がしんなりとして柔らかくなり、柿の色も一晩前よりぐっと濃く艶やかになっているのが分かります。砂糖の浸透圧の働きによって、柿と柚子からたっぷりと果汁が引き出され、容器の底には美味しいエキス(シロップ)が溜まっています。盛り付けの際は、まず柿をお皿に並べ、その上に美しく馴染んだ柚子を天盛り(てんもり)にします。そして、容器の底に残っている、柿と柚子の旨味が凝縮されたシロップをスプーンで上からたっぷりとかけてあげましょう。これで、生でもなく、煮たものでもない、お互いの水分と香りが完全に調和した、目にも鮮やかな「柿柚子」の完成です。

試食とまとめ:浸透圧が引き出す新しい柿の美味しさ

完成した「柿柚子」をいただきます。食べる時は、ぜひ柿と柚子を一緒に口に運んでみてください。口に入れた瞬間に柚子の爽やかな香りが鼻に抜け、柿の濃厚な甘みと柚子の酸味が完璧に調和して、本当に最高の味わいです。この料理のポイントは、砂糖をまぶして時間を置くことで生じる浸透圧にあります。浸透圧によって食材から余分な水分が引き出され、そこに柚子の酸味と香りが柿の内部までしっかりと染み込んでいきます。柿自体は香りがそれほど強くない果物ですが、だからこそ他の香りを吸収しやすく、柚子の香りをまとうことで驚くほど美味しく変化します。柿は意外と色々な料理に使える万能な食材ですので、これからも柿を使った様々なレシピをご紹介していきたいと思います。

樋口直哉の料理論[Cooking theory]

樋口直哉の料理論[Cooking theory]

登録者 7.9万人 ・ 家庭料理/調理科学

樋口直哉氏は、服部栄養専門学校卒業後、料理教室勤務や出張料理人などを経て、2005年に『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞した作家兼料理家です。同作は芥川賞候補にもなり、以降も小説やノンフィクションなど幅広い著作を発表しています。料理家としては調理科学をベースにしたレシピの考案・発信を行い、全国の食品メーカーや生産現場の取材記事の執筆、地域食材を活用したメニュー開発なども手がけています。主な著書には料理本『新しい料理の教科書』『ぼくのおいしいは3で作る』などがあり、東洋経済アワード2022も受賞しています。本チャンネルでは、調理科学の視点からおいしさを最大限に引き出すレシピを紹介しています。

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