Recipe
寿司がうまく握れない原因は「手先」ではありません
Ingredients
- シャリ(寿司飯)
- ネタ(寿司種)
- 水
- 米酢
「握り寿司」とは
この動画では、初心者が寿司をうまく握れない原因は手先の不器用さではなく、最初に難しすぎる握り方に挑戦していることにあると解説しています。初心者向けの「逆小手返し」という握り方なら、わずか30分の練習で綺麗な寿司が握れるようになります。手酢の配合(水7:米酢3)、シャリの扱い方、指を使った回転のコツ、側面を締める仕上げなど、プロも実践で使う実用的な技術を段階的に学べます。
「握り寿司」を美味しく作るコツ
-
下準備
- 手酢の黄金比は水7:米酢3
- 指3本を浸してから左手のひらで「の」の字を書くように広げ、両手を優しく擦り合わせて全体に馴染ませる
-
握り方の基本
- 逆小手返しはネタを指の先端に載せるのが特徴
- 初心者向けではなくプロも現場で実用的に使う技術
-
握り方のコツ
- 右手の人差し指を使ってシャリを奥へ押し出し、指先を滑らせてクルッとひっくり返すことでネタが上、シャリが下になる
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形成
- ネタの左端が左手の薬指・小指の付け根のラインに来るように配置し、付け根でキュッと挟み込む
-
仕上げ
- 寿司の両脇を締めた後、右手の人差し指で前後の端を押さえ、最後に中指と親指で側面を挟んで形を整える
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練習方法
- 逆小手返しをマスターすることで基本となる手の動かし方やシャリの扱い方を習得でき、他の握り方習得への最短ルートになる
「握り寿司」の材料
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「握り寿司」の作り方・手順
- 1
手酢を作る:水7に対して米酢3の割合で混ぜる
- 2
手酢を準備する:指3本をスッと浸し、左手のひらで「の」の字を書くように広げてから両手を優しく擦り合わせて全体に馴染ませる
- 3
シャリを楕円形に整える
- 4
ネタを左手の指先に載せる
- 5
ネタの中央に楕円形のシャリを載せる
- 6
右手の人差し指でシャリを奥へ押し出しながら、指先を滑らせてクルッとひっくり返す(ネタが上、シャリが下になる)
- 7
寿司を自分が握りやすい手のひらのポジションに移動させる
- 8
ネタの左端が左手の薬指・小指の付け根のラインに来るように配置する
- 9
付け根を使ってキュッと優しく挟み込んで両脇を締める
- 10
右手の人差し指で寿司の前後の端を優しく押さえてバランスを整える
- 11
右手の中指と親指で寿司の側面を挟むようにしてキュッと形を整える
- 12
完成
料理の科学
手酢(水と米酢)を使用することで、手の表面に酸性の水膜が形成され、シャリのデンプンが手に付着するのを防ぎます。これにより、シャリを潰さずに優しく握ることが可能になり、口の中でほどける食感を生み出します。また、米酢の酸味とネタが持つうま味が合わさることで、五味(酸味・甘味・塩味・うま味)のバランスが整い、素材本来の美味しさが引き立ちます。
「握り寿司」の詳しい解説
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
寿司が握れないのは手先の不器用さが原因ではない
寿司を自分で握れるようになりたいと思ったとき、多くの人がプロの職人がやっているような格好いい握り方を真似しようとします。しかし、初心者がうまく握れないのは、決して手先が不器用だからではありません。実は、最初に挑戦する握り方が難しすぎるだけなのです。そこで、初心者にまずおすすめしたいのが「逆小手返し(ぎゃくこてがえし)」という握り方です。この方法であれば、わずか30分ほど練習するだけでも、かなり寿司らしい綺麗な形に仕上げることができるようになります。プロの技術を最初から真似するのではなく、まずは自分に合った簡単な方法からスタートすることが、寿司握り上達への一番の近道となります。
初心者が「逆小手返し」から覚えるべき納得の理由
一般的な握り方として知られる「小手返し」は、ネタとシャリを手のひらの中で返しながら形を整えていくため、初心者が一度にこなすには動作が多すぎます。その結果、シャリが手に張り付いてしまったり、ネタとシャリの位置がずれたり、それを直そうとして余計な力が入って潰れてしまうといった失敗が起こりやすくなります。一方、「逆小手返し」は手数が非常に少なく、動きがとてもシンプルです。次に何をすべきかが明確なため、一連の順番を覚えることに集中できます。私自身も、寿司職人になったばかりの最初の半年間はこの逆小手返しで握っていましたし、今でもアナゴのような崩れやすいネタを扱う際にはこの技法を使っています。初心者専用の簡易的な方法ではなく、プロも現場で使う実用的な技術なのです。
握る前の大切な準備!手酢の黄金比とシャリの扱い方
美味しいお寿司を握るためには、事前の準備が欠かせません。まずはシャリ、手酢、そして握ったお寿司を置くお皿を用意しましょう。ここで重要なのが手酢の配合です。動画内では、水7に対して米酢3の割合(水7:米酢3)で合わせた手酢を使用しています。手酢をつける際は、まず指3本をスッと手酢に浸します。次に、左手のひらの中で「の」の字を書くようにして手酢を広げ、両手を優しく擦り合わせることで、手のひら全体に薄く均一に馴染ませていきます。準備ができたらシャリを掴みます。シャリの重さ(グラム数)は練習を重ねるうちに感覚で分かるようになりますので、最初は難しく考えず、手で優しく掴んで綺麗な楕円形に整えることを意識してください。
逆小手返しの基本手順とシャリを回転させるコツ
準備ができたら、いよいよ逆小手返しで握っていきます。一般的な小手返しとは異なり、逆小手返しではネタを指の先端(指先側)に載せるのが大きな特徴です。まず、ネタを左手の指先に載せ、その中央に楕円形に整えたシャリを載せます。シャリを載せたら、右手の人差し指を使ってシャリを奥へと押し出すようにし、指先を滑らせてクルッとひっくり返します。この回転動作によって、ネタが上、シャリが下の状態になります。回転させたら、自分が一番握りやすい手のひらのポジションへと寿司を移動させます。ここから「1、2、3」のリズムで形を整えていきます。シャリを必ずネタの中央に載せること、そして指先を使ってスムーズに回転させることが、この工程を成功させる最大のポイントです。
美しい形を作るための位置決めと両脇の締め方
寿司を回転させた後、手のひらのどこに置くかが仕上がりを左右します。目安となるのは、左手の薬指や小指の「付け根」のラインです。この付け根のラインに、ネタの左端がぴったり来るように寿司を配置します。位置が決まったら、付け根の部分を使ってキュッと優しく挟み込むようにし、寿司の両脇を締めていきます。ただし、両脇を締めるだけだと、シャリが前後に細長く伸びて形が崩れてしまいます。そこで、シャリが伸びてしまうのを防ぐために、右手の人差し指を使って寿司の「お尻」にあたる端の部分を優しく押さえてあげます。同様に、反対側の端も人差し指で軽く押さえることで、前後左右のバランスが整った、ふっくらと美しいお寿司の土台が出来上がります。
プロの仕上がりに近づく!側面を締める最後の仕上げ
寿司の形を整える最後のステップとして、非常に重要なプロのコツがあります。それは、握り終えた後に「中指と親指」を使って、寿司の側面を優しく締めてあげることです。両脇とお尻を押さえただけでは、まだ側面に余分な隙間があったり、形が完全に安定していなかったりします。そこで、右手の中指と親指で寿司の側面を挟むようにして、キュッと形を整えてあげます。このひと手間を加えるだけで、ネタとシャリがピタッと一体化し、見た目も非常に美しいお寿司に仕上がります。一連の流れをおさらいすると、「先端にネタを置く」「シャリを載せて回転させる」「1、2で形を整え、3で側面を締める」という流れになります。このリズムを意識して、何度も繰り返し練習してみましょう。
逆小手返しから始めることが上達への最短ルート
私のこれまでの指導経験から言っても、寿司をうまく握れるようになるためには、逆小手返しから練習を始めるのが最も上達が早いです。なぜなら、これが一番シンプルで簡単な握り方であり、寿司を握るという一連の動作の流れを体で覚えるのに最適だからです。最初から難しい握り方に挑戦してしまうと、一連の流れを覚える前に「シャリがネタと一体化しない」「形がどうしても整わない」といった、握る以前の技術的な問題で挫折してしまいがちです。まずは逆小手返しをしっかりとマスターしてください。基本となる手の動かし方やシャリの扱い方はどの握り方でも共通しているため、逆小手返しができるようになれば、他の難しい握り方も驚くほど簡単に習得できるようになります。
蒼の鮨 sushi-chef aoについて
蒼の鮨 sushi-chef ao
登録者 3.2万人 ・ 和食/寿司
消防士から寿司職人へ転身し、独立後6年連続で黒字経営を続けている寿司職人が運営するチャンネルです。寿司の技術・レシピ・仕込みの考え方に加え、修業や独立の実情、店舗経営についても自身の経験をもとに発信しています。寿司職人を目指す方や技術を深めたい方を主な対象としており、技術・レシピ・経営の三つを柱としたコンテンツを展開しています。オンライン講座「江戸前寿司学校」も運営しており、江戸前寿司の技術から独立後の経営知識まで体系的に学べる環境を提供しています。
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