【これが本物】絹のような口溶けとサクサク生地で作る至高で正統なキッシュ・ロレーヌ

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Ingredients


フランス・ロレーヌ地方の郷土料理「キッシュ・ロレーヌ」の正統レシピ。本場では野菜もチーズも使わず、パート・ブリゼ(タルト生地)・ベーコン・アパレイユ(卵と生クリームの卵液)の3要素のみで構成される。ベーコンを下茹でして余分な塩分や酸化した油を取り除き、アパレイユはゴムベラで泡立てずに混ぜてシノワで濾すことで、絹のように滑らかなフラン状の食感を実現する。160℃のオーブンで30〜35分焼き上げ、冷ましてからカットするのが綺麗に仕上げるコツ。

  • 下準備

    ベーコンは拍子木切りにしてから沸騰したお湯で約1分間下茹でする。これにより表面の酸化した油・余分な塩分・強すぎる燻製香が取り除かれ、アパレイユの繊細な風味を邪魔しない。

  • 下準備

    下茹でしたベーコンはしっかり湯切りし、フライパンで全体がカリカリになるまで炒め、余分な油も切っておく。

  • アパレイユ

    アパレイユを混ぜる際は泡立て器(ホイッパー)を使わず、必ずゴムベラを使って静かに混ぜる。空気を抱き込むと焼き上がりに「す」が入り、口当たりがボソボソになる。

  • アパレイユ

    サワークリームはダマになりやすいため、最初にサワークリームだけをボウルで滑らかに練り、そこに卵を少しずつ加えながら伸ばすと均一に混ざる。

  • アパレイユ

    全体が混ざったら目の細かいシノワ(濾し器)で一度濾すことで、極上の滑らかさに仕上げる。

  • 焼成

    オーブンは160℃にしっかり予熱してから焼き始める。機種によって熱の入り方が異なるため、25分以降は細かく焼き加減を確認し、焼きすぎを防ぐ。

  • 焼成

    焼き上がりの目安は中央に金串を刺して生の液体がついてこない状態。焼き時間の目安は30〜35分。

  • カット・仕上げ

    熱々の状態でカットするとアパレイユが崩れやすい。綺麗に切り分けたい場合は一度完全に冷ましてからカットし、食べる直前にオーブントースターで温め直すとサクサク感が復活する。

  • 生クリームの代用

    サワークリームがない場合は、純生クリーム180g+レモン汁1〜2滴で発酵生クリーム風に代用できる。

9点

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  1. 01

    ベーコンを拍子木切りにカットする。

  2. 02

    沸騰したお湯にベーコンを入れ、約1分間下茹でする。ザルに上げてしっかり湯切りする。

  3. 03

    フライパンにベーコンを移し、全体がカリカリになるまで炒める。余分な油をしっかり切って冷ましておく。

  4. 04

    ボウルにサワークリームを入れ、ゴムベラで滑らかになるまで練る。

  5. 05

    サワークリームに全卵と卵黄を少しずつ加えながら、ゴムベラで空気を入れないよう静かに混ぜ合わせる。

  6. 06

    純生クリーム、塩、ナツメグ、黒コショウを加え、ゴムベラで静かに均一になるまで混ぜる。

  7. 07

    目の細かいシノワ(濾し器)でアパレイユを濾し、滑らかに仕上げる。

  8. 08

    オーブンを160℃に予熱する。

  9. 09

    空焼き済みのパート・ブリゼにカリカリに炒めたベーコンを隙間なく敷き詰める。

  10. 10

    その上からアパレイユを静かに流し込む。

  11. 11

    160℃のオーブンで30〜35分焼く。25分以降は細かく状態を確認し、中央に金串を刺して生の液体がついてこなければ焼き上がり。

  12. 12

    オーブンから取り出し、粗熱を取る。綺麗にカットしたい場合は完全に冷ましてからカットし、食べる直前にオーブントースターで温め直す。

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※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。

本物のキッシュ・ロレーヌとは?

料理人VTuberの高御仁(たかみじん)です!今回ご紹介するのは、フランス・ロレーヌ地方の郷土料理「キッシュ・ロレーヌ」です。キッシュと聞くと、ほうれん草や色鮮やかな野菜が入ったものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、日本でよく知られているほうれん草入りのキッシュは、日本独自にアレンジされたものなのです。本場フランスの正統なキッシュ・ロレーヌは、非常にシンプルで、野菜などは入っていません。今回は、絹のような滑らかな口溶けのアパレイユ(卵液)と、サクサクのタルト生地で作る、至高で正統な本物の味わいをご紹介します。動画の後半では、フランスでの面白い歴史やエピソード、専門的な調理のロジックもたっぷりとお話ししますので、ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。

ベーコンの下茹でとカリカリ炒め

まずは材料の準備と下ごしらえです。用意するのは、事前に空焼きしておいたパート・ブリゼ(タルト生地)、卵(卵黄と全卵)、生クリーム、サワークリーム、ベーコン、黒コショウ、塩、ナツメグです。サワークリームが手に入らない場合は、レモン汁数滴で代用可能です。主役となるベーコンは小さめの拍子木切りにカットします。ここで重要なポイントが、カットしたベーコンを沸騰したお湯で約1分間「下茹で」することです。このひと手間を加えることで、ベーコンの表面に付着した酸化した油や余分な塩分が抜け、燻製香の角が取れて上品な味わいに仕上がります。下茹でしたベーコンはしっかりとザルで湯切りし、フライパンに移して全体がカリカリになるまで丁寧に炒めていきます。炒め終わったら、余分な油をしっかりと切っておきましょう。

アパレイユ作りのこだわりと組み立て

次に、キッシュの命とも言えるアパレイユ(卵液)を作ります。ボウルに卵黄と全卵を入れますが、ここで絶対に「泡立て器(ホイッパー)」は使わず、必ず「ゴムベラ」を使って混ぜ合わせてください。泡立て器を使うと余計な空気が入ってしまい、焼き上がりの食感が粗くなってしまうからです。卵がほぐれたら、サワークリーム、生クリーム、塩、ナツメグ、黒コショウを加えます。サワークリームがダマになって溶けにくい場合は、最初にサワークリームだけをボウルに入れて滑らかに練り、そこに卵を少しずつ加えながら伸ばしていくと綺麗に混ざります。全体が均一に混ざったら、目の細かいシノワ(濾し器)で一度濾すことで、極上の滑らかさに仕上げます。タルト生地に先ほどのカリカリベーコンを隙間なく敷き詰め、その上からアパレイユを静かに流し込みます。

オーブンでの焼き上げとカットのコツ

アパレイユを流し込んだら、いよいよ焼き上げの工程に入ります。あらかじめ160度にしっかりと予熱しておいたオーブンに入れ、約35分間じっくりと焼き上げていきます。オーブンの機種によって熱の入り方が異なるため、25分から35分の間で何度か中の様子を確認してあげるのが失敗を防ぐコツです。焼き上がりの目安は、中央に金串を刺してみて、生の液体がついてこなければバッチリです。焼き上がったらオーブンから取り出し、少し落ち着かせます。ここで熱々の状態のままカットしようとすると、アパレイユが崩れて断面が汚くなってしまうことがあります。もし確実かつ綺麗に切り分けたい場合は、一度完全に冷ましてからカットするのがおすすめです。食べる直前にオーブントースターなどで軽く温め直せば、サクサク感が復活します。

実食!絹のような口溶けと調和

それでは、焼き上がったキッシュ・ロレーヌをいただきましょう!一口食べると、タルト生地のサクサクとした心地よい食感の後に、まるで絹のように滑らかでクリーミーなアパレイユが口の中でとろけます。一度下茹でをしてからカリカリに炒めたベーコンは、塩気や燻製香が強すぎず、卵や生クリームの優しいコクと完璧に調和しています。ベーコンの旨味がアパレイユ全体に優しく溶け込んでおり、非常に上品で食べやすい仕上がりです。この正統派のキッシュ・ロレーヌは、シンプルな分、素材それぞれの美味しさがダイレクトに伝わってきます。さっぱりとしたシンプルなサラダなどを添えて、一緒に召し上がっていただくと、お互いの美味しさが引き立ち、素晴らしいマリアージュを楽しめますよ。

生地「パート・ブリゼ」の専門知識

ここからは少し専門的なお話をしていきましょう。今回使用したタルト生地「パート・ブリゼ」ですが、本来の伝統的なフランスのレシピでは、卵黄を使わずに小麦粉、バター、水、塩のみで作られます。しかし、今回の動画ではあえて卵黄を加えた「近代的なパート・ブリゼ」のレシピを採用しています。その理由は大きく3つあります。1つ目は、卵黄を入れることで生地のつながりが良くなり、格段に作業性が向上すること。2つ目は、焼き上がりのサクサクとした軽い食感が強化されること。3つ目は、オーブンで焼いた際により美味しそうな焼き色がつくことです。伝統的な製法にこだわりたいプロ志向の方は卵黄なしの水だけで作るレシピに挑戦するのも素晴らしいですが、ご家庭で失敗なく美味しく作りたい場合は、卵黄入りの方が圧倒的におすすめです。

美味しさを科学する調理のロジック

今回の調理工程には、美味しさを引き出すための科学的な理由が隠されています。まず、ベーコンの下茹で。これはフランスの伝統的な技法でもあり、塩分や酸化した脂、強すぎる燻製香を適度に抜くことで、アパレイユの繊細な風味を壊さないようにするための重要なプロセスです。そして、アパレイユをゴムベラで静かに混ぜる理由。泡立て器でシャカシャカと混ぜて空気を抱き込ませてしまうと、焼いたときにアパレイユの中に小さな「す(気泡)」が入ってしまいます。これがプリンや茶碗蒸しで言う「すが入った状態」になり、口当たりがボソボソとしてしまいます。空気を入れずに静かに混ぜ、最後に濾すことで、あのプリンのようになめらかで、指で触ると微振動するような極上の「フラン状」の食感を生み出すことができるのです。

歴史とフランスの「キッシュ警察」

キッシュ・ロレーヌの歴史は古く、元々は余ったパン生地に卵や発酵生クリーム(ミゲーヌ)を流して焼いた農家の素朴な料理でした。19世紀にベーコンが加わり、生地がパート・ブリゼへと進化してブルジョワ層にも愛されるようになりました。フランスには「キッシュ・ロレーヌ保護・普及協会(SNDPAQL)」という団体があり、本物には「チーズや玉ねぎは絶対に入れない」と厳格に定義しています。過去にフランスの三ツ星シェフであるフィリップ・エチベストさんがチーズ入りのキッシュ動画を投稿した際、「キッシュ警察」と呼ばれる伝統主義者たちから「それはキッシュじゃない、ただのチーズタルトだ!」と大炎上したほど、フランス人はこの料理に本気です。一方で、戦後に豚肉を食べられない仲間のためにチーズで代用し、みんなで食卓を囲んだという友情の歴史もあり、食への厳しさと懐の深さが同居する魅力的な料理です。

フレンチシェフ高御仁のガチレシピ

フレンチシェフ高御仁のガチレシピ

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高御仁(たかみ じん)は、フランス料理の技術と理論をベースに活動する料理人Vtuberです。世界のレシピを深掘りしながら、料理の背景にある「なぜ?」という哲学までわかりやすく解説することを特徴としています。視聴者の料理レベルアップを目標に掲げており、将来的にはプロ仕様のキッチンスタジオの設立や、ライブ配信を通じた視聴者との同時調理イベントの実現を目指しています。2025年8月に動画を初投稿し、2026年5月には登録者数5000人を突破しました。

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