【超有料級】一生モノの鉄フライパン完全マスター!くっつかない秘訣&プロの手入れの基本を解説

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この動画は、鉄フライパンの扱いを完全にマスターするための解説です。鉄フライパンがくっつく科学的理由(吸着水とタンパク質の化学結合)と、それを防ぐための空焼き熱してから油を入れるなどの実践的なコツを紹介します。打ち出し式とプレス式の選び方、最適なサイズ・厚み、正しい洗い方、保管方法も詳しく解説し、一生使える鉄フライパンの魅力を伝えます。

  • フライパン選び
    • 打ち出し式は表面に微細な凹凸ができ油馴染みが非常に良く、初心者向け
    • プレス式は安価だが慣れが必要
  • フライパン選び
    • 厚みは1.6mm~2.3mm程度が家庭用に実用的
    • サイズは24cm~26cmが加熱ムラを防ぎやすい
  • 重さへの対策
    • 取っ手の根元部分を持つことでてこの原理が働き、フライパンが軽く感じられる
  • 予熱
    • 空焼きで200度まで加熱し、吸着水を完全に蒸発させる
    • 手をかざして3秒間我慢できない熱さが目安
  • 油の扱い
    • 油は熱してから入れるのが鉄則
    • 熱膨張した鉄の凹凸に油が入り込み、完璧な油膜バリアが作られる
  • 加熱ムラ対策
    • フライパンを少しずつずらしながら温める
    • 中央部分が低温になりやすいガスコンロでは特に重要
  • 火加減
    • 食材を並べる際は温度が高すぎて焦げるのを防ぐため、一度火を止めてから配置する
  • 調理時間
    • 冷凍餃子など水分が必要な場合は、お湯を注いで蓋をし弱火で蒸し焼きにする
    • 水分を完全に飛ばすまで触らない
  • 洗い方
    • 洗剤を使ってきれいに洗う
    • 熱で結合した油層(ポリマー)は洗剤では落ちない
    • 洗後は火にかけて水分を完全に飛ばす
  • 保管
    • 毎日使っていれば保管時に油を塗る(シーズニング)は不要
    • 熱で鉄の表面に結合した油層が十分に守ってくれる
  • メリット
    • 鉄フライパンは頑丈で半永久的に使える
    • 260度以上の高温調理が可能でフッ素樹脂加工より肉が美味しく焼ける

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※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。

鉄とフッ素樹脂加工の違い

多くの人が鉄フライパンは扱いが難しいと感じていますが、実は基本さえ押さえればフッ素樹脂加工のフライパンと変わらない手軽さで使えます。一般的なフッ素樹脂加工のものは、素材にアルミクラッド鋼が使われており、熱伝導が良く温度コントロールがしやすい反面、数年でコーティングが剥がれて寿命を迎えます。一方、鉄フライパンの最大のメリットは頑丈で半永久的に使える点です。さらに、フッ素樹脂加工では耐えられない260度以上の高温調理が可能で、お肉を美味しく焼き上げることができます。

鉄フライパンの製法と選び方

鉄フライパンには、作り方によって打ち出しプレスの2種類があります。打ち出しは鉄を数千回叩いて伸ばして成形する職人技で、表面に微細な凹凸ができるため油馴染みが非常に良いのが特徴です。初心者にはこの打ち出し式(例:山田工業所)が扱いやすくておすすめです。一方、プレス式(例:遠藤商事)は機械で型抜きして作られるため、比較的安価で購入しやすいというメリットがあります。慣れてしまえば安価なプレス式でも問題なく調理できますが、最初の1丁には少し奮発して打ち出し式を選ぶと、料理がぐっと楽になります。

失敗しない厚みとサイズの選び方

鉄フライパンを選ぶ際は、厚みサイズが重要です。厚みは1.4mmから3mm程度までありますが、厚いほど熱を蓄える力がある反面、非常に重くなります。家庭で実用的なのは1.6mmから2.3mmの範囲です。サイズについては、家庭用のガスコンロやIHのバーナーの大きさから、均一に熱を伝えられる限界は26cm(最大でも28cm)です。これ以上大きいと加熱ムラが強くなり、美味しく焼けません。そのため、家庭用には24cmか26cmのサイズをおすすめします。また、重さを軽減するコツとして、取っ手の端ではなくフライパンに近い根元部分を持つと、てこの原理で軽く感じられます。

食材がくっつく科学的な理由

鉄フライパンでよくある「食材がくっつく」問題には、明確な科学的理由があります。鉄の表面を顕微鏡レベルでのぞくと目に見えない凹凸があり、さらに「吸着水」と呼ばれる水分子の膜がついています。この状態で生の肉や卵などのタンパク質を入れると、熱によってタンパク質が鉄の凹凸に入り込み、さらに金属イオンや吸着水と化学結合を起こしてガッチリとくっついてしまうのです。特に家庭用のガスコンロは中心部の温度が低くなりやすく、この加熱ムラによって温度の低い中央部分に食材がくっつきやすくなります。

くっつきを防ぐ「空焼き」のコツ

食材 of くっつきを防ぐ最大のポイントが「空焼き」です。フライパンを中火から強火にかけ、200度まで熱することで、表面の吸着水を完全に蒸発させて追い払います。200度の目安は、フライパンの表面から3cmほどの高さに手をかざして「3秒間手で我慢できない熱さ」です。十分に熱してから油を注ぐことで、熱膨張によって広がった鉄の凹凸に油がしっかりと入り込み、食材との間に完璧な油膜のバリアを作ります。油を入れてから熱するのではなく、「熱してから油を入れる」のが鉄則です。

冷凍餃子で実践する完璧な焼き方

くっつきやすい代表格である冷凍餃子を使って、鉄フライパンの実力を試します。まず、フライパンをじっくり予熱します。このとき、コンロの火を均一に行き渡らせるために、フライパンを少しずつずらしながら温めるのが加熱ムラを防ぐプロの技です。十分に温まったら油を注いで馴染ませます。餃子を並べる際は、温度が高すぎて焦げるのを防ぐため、一度火を止めてから並べるのがポイントです。並べ終えたら再び中火にかけ、お湯100mlを注いで蓋をし、弱火で5分間蒸し焼きにします。餃子がくっつくのは皮のデンプン質が糊のようになるからで、水分が残っているうちは絶対に触らず、最後に水分を完全に飛ばしきることで、餃子は自然とフライパンから剥がれます。

正しい洗い方とシーズニングの真実

使い終わった鉄フライパンは、少し冷まして温かさが残るうちに洗います。熱々の状態で冷水をかけると、急激な温度変化で変形する恐れがあるので注意してください。そして、昔の本には「洗剤を使うな」と書かれていることが多いですが、現代のプロは洗剤を使ってきれいに洗うことを推奨しています。油汚れを残すと酸化して不衛生ですし、次の料理に臭いが移ってしまいます。一度熱で鉄の表面に結合(重合)した油の層(ポリマー)は、洗剤で洗ったくらいでは落ちません。洗った後は火にかけて水分を完全に飛ばすだけで手入れは完了です。毎日使っていれば、保管時にわざわざ油を塗る(シーズニング)必要もありません。

樋口直哉の料理論[Cooking theory]

樋口直哉の料理論[Cooking theory]

登録者 7.9万人 ・ 家庭料理/調理科学

樋口直哉氏は、服部栄養専門学校卒業後、料理教室勤務や出張料理人などを経て、2005年に『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞した作家兼料理家です。同作は芥川賞候補にもなり、以降も小説やノンフィクションなど幅広い著作を発表しています。料理家としては調理科学をベースにしたレシピの考案・発信を行い、全国の食品メーカーや生産現場の取材記事の執筆、地域食材を活用したメニュー開発なども手がけています。主な著書には料理本『新しい料理の教科書』『ぼくのおいしいは3で作る』などがあり、東洋経済アワード2022も受賞しています。本チャンネルでは、調理科学の視点からおいしさを最大限に引き出すレシピを紹介しています。

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