Recipe
チキンクリームのポットパイ|パイを美しく膨らませる
Ingredients
- 市販の冷凍パイシート(19×19cm)1枚
- 鶏もも肉150g
- カリフラワー1/2個
- にんじん1/5本
- 玉ねぎ1/2個
- マッシュルーム4〜6個
- オリーブオイル大さじ1
- バター15g
- 薄力粉8g
- 白ワイン大さじ2
- 生クリーム(または牛乳)200ml
- カリフラワーの茹で汁適量
- レモン汁小さじ1
- パセリ(みじん切り)適量
- 塩適量
- 胡椒適量
- 全卵の溶き卵1個分
「チキンクリームのポットパイ」とは
鶏もも肉と季節の野菜を生クリームでていねいに煮込んだチキンクリームを、市販の冷凍パイシートで包んでオーブンで焼き上げるポットパイです。サクサクのパイと、コクがありながら重くないクリーム煮のコントラストが楽しめます。パイが美しくドーム状に膨らむためのコツ(密着・温度・スープの量)が丁寧に紹介されています。茹で汁をソースの濃度調整に活用するなど、味と食感の両面で細かな工夫が随所に盛り込まれています。
「チキンクリームのポットパイ」を美味しく作るコツ
-
下準備
カリフラワーとにんじんは塩茹でした後、冷水に取らずザルに上げて常温で冷ます「おかあげ」にする。茹で汁はソースの濃度調整用にとっておく。
-
下準備
鶏もも肉は皮を除き、余分な脂や筋を取り除いて一口大より少し大きめにカット。塩・胡椒で下味をつけ、焼く直前に薄力粉8gをまぶす。小麦粉は水分を吸いやすいため、まぶしたらすぐに調理に移る。
-
調理器具
フチが高め(深さ5.5cm程度)のフライパンを使用する。フチが低いと水分が蒸発しソースが煮詰まりやすいが、高いと蒸気が逃げにくく美味しく仕上がる。
-
炒める順番
鶏肉より先に玉ねぎを炒める。鶏肉から炒めると小麦粉が油分を吸いすぎてしまうため。玉ねぎが透き通ってから鶏肉を加え、表面が白くなる程度に炒める。
-
とろみ
鶏肉にまぶした薄力粉がソースのとろみ(ルーの役割)を自動的に担う。とろみが強すぎる場合はカリフラワーの茹で汁で調整する。
-
味付け
仕上げにレモン汁小さじ1を加えて味を引き締め、パセリのみじん切りを散らす。カレー粉小さじ1/3を鶏肉にまぶすのもシェフおすすめのアレンジ。
-
器と具材の詰め方
器はスープボウルや大きめのマグカップが最適。具材を詰める前にチキンクリームを人肌程度に冷ましておく。熱々のままだとパイ生地が熱でダレてしまう。
-
パイ膨らませのコツ
器の8分目まで具材とスープをたっぷり詰める。スープ(液体)が少ないと焼いたときに蒸気が発生せずパイが膨らまない。スープが足りない場合はカリフラワーの茹で汁を大さじ1ほど足す。
-
パイ生地の扱い
市販の冷凍パイシートは半冷凍状態が最も切りやすい。柔らかくなったら一度冷凍庫で冷やして作業する。器のフチより5mm大きくカットし、のりしろ部分に溶き卵を塗って密着させる。
-
パイの密着
器のフチに生地を指で隙間なくしっかり密着させることが最重要ポイント。少しでも隙間があると蒸気が逃げてパイが膨らまない。取っ手の接続部分も少し下に引っ張るように丁寧に留める。
-
溶き卵
溶き卵はよく溶いてから茶こしで漉す。パイ生地表面に塗る際、打ち粉が残っていると弾かれてムラになるため、きれいに仕上げたい場合は粉を払ってから塗る。
-
焼き方
200℃に予熱したオーブンで25〜26分焼く。余ったパイ生地はグリッシーニ風にねじったり、端切れをそのまま並べて一緒に焼いて活用できる。
「チキンクリームのポットパイ」の材料
17点※ 材料名をタップするとAmazonで関連商品を探せます
- 市販の冷凍パイシート(19×19cm)1枚
- 鶏もも肉150g
- カリフラワー1/2個
- にんじん1/5本
- 玉ねぎ1/2個
- マッシュルーム4〜6個
- オリーブオイル大さじ1
- バター15g
- 薄力粉8g
- 白ワイン大さじ2
- 生クリーム(または牛乳)200ml
- カリフラワーの茹で汁適量
- レモン汁小さじ1
- パセリ(みじん切り)適量
- 塩適量
- 胡椒適量
- 全卵の溶き卵1個分
「チキンクリームのポットパイ」の作り方・手順
-
01
【野菜の下ごしらえ】お湯を沸かし、塩小さじ1を加える。後で茹で汁をソースの調整に使うため、お湯は少なめにする。
-
02
カリフラワー1/2個は一口大にカット(内側の柔らかい葉も一緒に使う)。にんじん1/5本は彩り用として2〜3mm厚の短冊切り(約1cm×4cm)にする。
-
03
沸騰したお湯でカリフラワーとにんじんを約30秒下茹でする。茹で上がったら冷水に取らず、ザルに上げて常温で冷ます(おかあげ)。茹で汁はとっておく。
-
04
玉ねぎ1/2個は食感を残すために7〜8mm幅のくし形切りに、マッシュルーム4〜6個は旨味を閉じ込めるために大きめの4〜6等分にカットする。
-
05
【鶏肉の下ごしらえ】鶏もも肉(150g)の皮を除き、余分な脂や目立つ筋を取り除く。縮むことを見越して一口大より少し大きめにカットする。
-
06
鶏肉に塩・胡椒を適量振って下味をつけ、調理直前に薄力粉8gを全体にまぶす。まぶしたらすぐに調理に移る。
-
07
【チキンクリームを作る】深さ5.5cm程度のフチが高いフライパンにオリーブオイル大さじ1とバター15gを温め、まず玉ねぎを焦がさないように透き通るまで炒める。
-
08
鶏肉を加え、焦がさないよう表面が白くなる程度に炒める。マッシュルームを加えてさっと炒める。
-
09
白ワイン大さじ2を加えて少し煮てアルコールを飛ばす。
-
10
生クリーム200mlを加え、沸騰したら下茹でしたカリフラワーとにんじんを加える。塩・胡椒で味を調え、中火の弱火で約4〜5分煮込む。
-
11
とろみが強すぎる場合は、とっておいたカリフラワーの茹で汁を加えてクリームの濃度を調整する。
-
12
仕上げにレモン汁小さじ1で味を引き締め、パセリのみじん切りを加えてチキンクリームを完成させる。
-
13
【オーブン予熱・粗熱とり】オーブンを200℃に予熱する。チキンクリームを器などに移し、人肌程度になるまで粗熱を取る(熱々だとパイ生地がダレるため必ず冷ます)。
-
14
【器に具材を詰める】スープボウルや大きめのマグカップなどの器に、チキンクリーム(具材とスープ)を8分目まで詰める。スープが足りない場合はカリフラワーの茹で汁を大さじ1ほど足す。
-
15
【パイ生地の準備】市販の冷凍パイシート(19×19cm)1枚を使用。半冷凍状態で器のフチより5mm大きい円形に2枚カットする(お味噌汁のお椀などをガイドにすると良い)。柔らかくなったら一度冷凍庫で冷やして作業する。
-
16
【パイ生地を被せて密着させる】カットした生地ののりしろ部分(フチ)に、茶こしで濾した溶き卵を塗り、器に被せる。指を使って器のフチに生地を隙間なくしっかりと密着させる(隙間があると蒸気が逃げてパイが膨らまない)。取っ手の接続部分も少し下に引っ張るように丁寧に留める。
-
17
パイ生地の表面全体にも溶き卵を塗る(打ち粉が残っていると弾かれるため、きれいに仕上げたい場合は粉を払ってから塗る)。
-
18
余ったパイ生地は細長く切ってねじりグリッシーニ風にしたり、端切れをそのままグリル皿に並べて溶き卵を塗り、一緒に焼く。
-
19
【焼き上げ】200℃に予熱したオーブンで25〜26分、こんがりと焼き色がつくまで焼く。パイがドーム状に膨らんだら完成。スプーンでパイを割り、中の熱々クリームと絡めて食べる。
「チキンクリームのポットパイ」の詳しい解説(動画の書き起こし)
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
野菜の下ごしらえと「おかあげ」の工夫
まずは野菜の下ごしらえから始めます。お湯を沸かし、塩小さじ1を加えます。後で茹で汁をソースの調整に使う可能性があるため、お湯は少なめにします。メインとなるカリフラワー1/2個は一口大にカット。にんじん1/5本は彩り用として2mm厚の短冊切りにします。火が通りにくいカリフラワーとにんじんは、沸騰したお湯で30秒ほど下茹でします。カリフラワーの内側の柔らかい葉も美味しいので一緒に茹でましょう。茹で上がったら冷水には取らず、ザルに上げて常温で冷ます「おかあげ」にします。玉ねぎ1/2個は食感を残すために7〜8mmのくし形に、マッシュルーム4〜6個は旨味を閉じ込めるために大きめの6等分にカットしておきます。
鶏肉の下ごしらえとソースのとろみの秘密
次に鶏もも肉1枚(150g)の下ごしらえです。今回はクリームでさっと煮るため、皮なしの方がすっきりと仕上がりますが、お好みで皮付きのままでも構いません。余分な脂や目立つ筋を丁寧に取り除き、縮むことを見越して少し大きめの食べやすいサイズにカットします。カットした鶏肉には塩・胡椒を適量振って下味をつけ、焼く直前に薄力粉8gを全体にまぶします。この小麦粉が、後ほどソースにとろみをつける「ルー」の役割を自動的に果たしてくれます。小麦粉は水分を吸いやすいため、まぶしたらすぐに調理に移るのがポイントです。なお、カリフラワーと相性の良いカレー粉を小さじ1/3ほど隠し味に加えるのも、シェフおすすめのアレンジです。
深めのフライパンで作るチキンクリーム
調理には深さ5.5cmほどのフチが高いフライパンを使用します。フチが低いと水分が蒸発しやすくソースが煮詰まってしまいますが、高いと蒸気が逃げにくく美味しく仕上がります。オリーブオイル大さじ1とバター15gを温め、まずは玉ねぎから炒めます。鶏肉から炒めると小麦粉が油分を吸いすぎてしまうためです。玉ねぎが透き通ってきたら鶏肉を加え、焦がさないよう表面が白くなる程度に炒めます。次にマッシュルームを加えてさっと炒め、白ワイン大さじ2を注いでアルコールを飛ばします。生クリーム200ml(牛乳でも可)と下茹でした野菜を加え、塩・胡椒で味を調えたら、中火の弱火で4〜5分煮込みます。とろみが強すぎる場合は、取っておいたカリフラワーの茹で汁で調整し、仕上げにレモン汁小さじ1で味を引き締め、パセリのみじん切りを加えて完成です。
器選びと具材を詰める温度の重要性
出来上がったチキンクリームは、次の工程まで一度容器に移して粗熱を取っておきます。器には、レストランで使われるようなスープボウルや、ご家庭にある少し大きめのマグカップが最適です。取っ手があっても、フチに少し余白があるものを選ぶとパイ生地を貼り付けやすくなります。具材を器に詰める際、熱々の状態だと上に被せるパイ生地が熱でダレてしまうため、ほのかに温かい程度の温度(人肌程度)に冷ましておくのが非常に重要です。また、器の中にスープ(液体)が十分にないと、焼いたときに蒸気が発生せずパイが膨らみません。具材だけでなくスープもたっぷりと、器の8分目まで注ぎ入れましょう。スープが足りない場合は、カリフラワーの茹で汁を大さじ1ほど足して調整します。
パイを美しく膨らませる成形と密着のコツ
パイ生地には市販の冷凍パイシート(19x19cm)1枚を使用します。パイ生地の大きさは、器のフチから5mmほどはみ出るサイズが理想的です。今回はお味噌汁のお椀のフチがちょうど良いサイズだったため、それをガイドにして丸く2枚カットします。生地は半冷凍状態が一番切りやすく、柔らかくなったら一度冷凍庫で冷やすと作業がスムーズです。カットした生地ののりしろ部分(フチ)に、茶こしで濾した全卵の溶き卵を塗り、器に被せます。ここからが最も重要なポイントで、指を使って器のフチに生地を隙間なくしっかりと密着させます。少しでも隙間があると、焼いたときに中の蒸気が逃げてしまい、パイが美しく膨らみません。取っ手の接続部分も、少し下に引っ張るようにして丁寧に留めましょう。
余ったパイ生地の活用とオーブンでの焼き上げ
器にパイ生地を被せたら、表面にも溶き卵を塗ります。生地の表面に打ち粉が残っていると卵が弾かれて斑になりますが、それも焼き上がりに面白い模様となって味が出ます。お店のように綺麗に仕上げたい場合は、粉を払ってから塗りましょう。くり抜いて余ったパイ生地も無駄にはしません。細長く切ってねじり、イタリアの前菜で出てくる「グリッシーニ」風にしたり、四角い端切れもそのままグリル皿の空いたスペースに並べて溶き卵を塗って一緒に焼きます。200℃に予熱したオーブンに入れ、25〜26分間こんがりと焼き色がつくまで焼き上げます。焼き上がったポットパイは、パイがドーム状に美しく膨らみ、スプーンを入れるとサクッと心地よい音が響きます。中の熱々クリームと絡めてお召し上がりください。
Grand Chef MATSUO 松尾幸造について
Grand Chef MATSUO 松尾幸造
登録者 72.3万人 ・ フレンチ/家庭料理
「Grand Chef MATSUO 松尾幸造」は、フレンチレストラン「シェ松尾」の元オーナーシェフ・松尾幸造氏によるYouTubeチャンネルです。松尾氏は1948年生まれで、国内のホテル・レストラン勤務後にスイスのホテル学校へ留学し、ヨーロッパの一流ホテルやレストランで経験を積みました。1980年に東京・渋谷区松涛に一軒家レストラン「シェ松尾」を開店し、2019年に会長を引退。2021年よりYouTubeチャンネルを開設し、ヨーロッパとアジアの食文化を融合させた家庭向け料理レシピを配信しています。
※YouTubeチャンネルに遷移します
※チャンネル登録者数は記事の作成時点の数字で、最新の数値とは乖離がある場合があります。