Recipe
値段が同じでも中身は別物|ワタリガニの仕入れで分かった目利きの話
Ingredients
- 筍適量
- 人参適量
- 干しホタテ適量
- 昆布適量
- 米適量
「干しホタテと昆布出汁の筍ご飯」とは
和食料理人歴50年の大将・和田透さんが、朝の豊洲市場でワタリガニやハマグリを目利きしながら仕入れる様子に密着した動画です。ワタリガニは裏側の厚みとオレンジ色の内子の有無、ハマグリは貝の締まり具合を指先で確かめるなど、プロならではの目利きの技術が紹介されています。動画後半では、干しホタテと昆布出汁で具材をしっかり含ませてから旨味スープだけでご飯を炊く「筍ご飯」の仕込みが紹介されます。素材選びから炊き方まで、妥協しない料理人の姿勢が一貫して伝わる内容です。
「干しホタテと昆布出汁の筍ご飯」を美味しく作るコツ
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出汁取り
干しホタテと昆布から丁寧に出汁を取り、深みのある旨味ベースを作る
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下準備
筍・人参などの具材を出汁で煮てしっかり味を含ませ、冷めるまで「鍋止め」して芯まで旨味を浸透させる
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炊き方
具材を一度ザルに上げ、具材とスープを分けてから、旨味が凝縮されたスープだけでご飯を炊き上げる
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仕上げ
ご飯が炊き上がって蒸らす段階で、分けておいた具材を混ぜ合わせることで食感と風味を保つ
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食材選び(ワタリガニ)
カニを裏返して「厚み」と「甲羅の硬さ」を確認し、甲羅の裏側にオレンジ色(内子)が見えるものを選ぶ
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食材選び(ハマグリ)
貝の隙間に爪を入れてみて全く入らないほど固く閉じているものが生命力があり良品
「干しホタテと昆布出汁の筍ご飯」の材料
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「干しホタテと昆布出汁の筍ご飯」の作り方・手順
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01
干しホタテと昆布から出汁を丁寧に取る
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02
筍・人参などの具材を取った出汁で煮て、味をしっかり含ませる
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03
火を止めたあと冷めるまでそのまま「鍋止め」し、具材の芯まで旨味を浸透させる
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04
具材をザルに上げ、具材と旨味スープに分ける
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05
旨味が凝縮されたスープだけで米を炊き上げる
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06
ご飯が炊き上がって蒸らす段階で、分けておいた具材を加えて混ぜ合わせて完成
「干しホタテと昆布出汁の筍ご飯」の詳しい解説(動画の書き起こし)
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
朝5時の豊洲市場で大将の仕入れに密着
和食料理人歴50年の大将・和田透さんの朝の仕入れに密着します。大将は毎朝5時台には豊洲市場に足を運び、自らの目で食材を確認して仕入れを行っています。個人経営の小さなお店だからこそ、仲買人任せにせず、自分の手で触って状態を確かめることが何よりも重要だと語ります。今回のお目当ては、今が旬のメスのワタリガニ。一見するとどれも同じように見えるカニですが、中に卵が入っているかどうか、身が詰まっているかどうかで価値は全く異なります。市場に初めて来た同行スタッフの浅見さんに対し、大将は「仕入れの現場でありのままの目利きを見せていく」と意気込みを語り、活気あふれる市場の中へと進んでいきます。
豊洲一のエビ専門店と超高級ブドウエビ
市場内に入ると、鯛の頭が山積みにされた発泡スチロールなど、市場ならではの光景が広がります。大将がまず案内してくれたのは、豊洲で一番だというエビの専門店。そこには、非常に状態が良い美しい赤色をしたボタンエビや、さらに希少なブドウエビが並んでいました。ブドウエビの価格を聞くと、なんと1キロ4万5000円。1匹あたり約150グラムとすると、1匹で6750円にもなる超高級品です。大将は、ボタンエビにも底引き網漁などの獲り方によって品質に大きな違いがあることを説明し、より良いものを見極めるポイントを教えてくれます。市場のプロたちが取引を行う緊迫感の中で、大将はエビのオスとメスの違いや、卵の重さが価格に与える影響など、長年の経験に基づいた知識を惜しみなく披露してくれます。
天下のマグロ店「やま幸」とフグの目利き
続いて大将が通りかかったのは、お正月番組などでもおなじみの超有名マグロ仲卸「株式会社やま幸」です。寿司屋などで「やま幸のマグロ」という札があるだけでお客様が驚くほどのブランド力がありますが、大将は「マグロはピンキリだからこそ目利きが試される」と語ります。さらに進むと、水槽で泳ぐ立派な天然のトラフグに出会います。大将はフグのオスとメスを一目で見分けることができますが、これはプロの板前でも難しい技術だそうです。もし見分けられないと、メスのフグを身剥きにされて白子を別で付けられた際、オスだと勘違いしてしまうトラブルも起こり得ます。仕入れ先と良好なコミュニケーションを取るためにも、まずは自分自身が魚の性質や見分け方を完璧に理解していることが大前提であると、大将は熱く語ります。
ワタリガニの目利き!卵と厚みの見分け方
いよいよ本命のワタリガニの仕入れです。大将は生け簀からカニを1杯ずつ手に取り、入念に確認していきます。目利きのポイントは、カニを裏返して「厚み」と「甲羅の硬さ」を確かめること。2つのカニを並べて見せると、明らかに右側のカニの方が厚みがあり、身が詰まっていることが分かります。さらに、甲羅の裏側の隙間にうっすらと見える「オレンジ色(ピンク色)」が、中に卵(内子)がしっかりと入っている証拠です。大将は「知らない人もいるから大声では言えないけれど」と前置きしつつ、この色の有無が美味しさを左右する決定的な違いだと教えてくれます。同じ1匹6500円という値段であっても、目利きを誤れば卵のないハズレを引いてしまうため、大将の指先には真剣そのものの力がこもります。
ハマグリの選び方と市場の海水の秘密
次に大将が目を留めたのは、茨城県産の立派なハマグリです。大将は貝を触りながら、表面がヌルッとしていることを確認します。実は、魚市場の生け簀に使われている海水は普通の海水ではなく、衛生や鮮度を保つための特殊な処理が施されています。そのため、貝が水を吸いやすくなり、中身以上に重くなってしまうことがあるそうです。本物のハマグリを見極めるため、大将は貝の隙間に爪を入れてみるようスタッフに促します。良いハマグリは貝が固く閉じており、爪が全く入りません。このように、ただ重さや大きさを見るだけでなく、貝の生命力や状態を指先で感じ取ることが、本当に美味しい食材を仕入れるための秘訣です。大将は納得のいくハマグリとワタリガニの2点を無事に買い付けました。
料理人の目利きがお客様の信頼を築く
仕入れを終えた大将は、目利きの重要性についてさらに深く語ります。お客様の中には、料理人以上に食べ歩きをしていて味に詳しい方がたくさんいます。だからこそ、絶対に妥協した食材を出すわけにはいきません。もし仕入れで失敗して質の悪いものを出してしまえば、お客様の信頼を失うだけでなく、せっかくの料理が台無しになってしまいます。大将は「自分はビビリだからこそ、納得がいかない時は一度店に戻ってからでも、もう一度市場に買い出しに行くことがある」と明かします。今日来店するお客様の顔や、その方が北海道から来ることなどを思い浮かべ、そのお客様に一番喜んでもらえる食材を届けるために、大将は毎朝真剣勝負で市場のプロたちと対峙しているのです。
大将 of 料理!干しホタテと筍ご飯の仕込み
動画の最後には、大将が店で仕込んでいる「筍ご飯」の様子が紹介されます。大将の筍ご飯は、干しホタテと昆布から丁寧に取った出汁で筍や人参などの具材を煮ることから始まります。まずは具材に出汁の味をしっかりと含ませ、冷めるまで「鍋止め」をすることで、芯まで旨味を浸透させます。味が十分に乗ったら一度ザルに上げて具材とスープに分け、その旨味が凝縮されたスープだけでご飯を炊き上げます。そして、ご飯が炊き上がって蒸らす段階で、先ほど分けておいた具材を混ぜ合わせることで、筍の食感とホタテの風味が完璧に調和した極上の筍ご飯が完成します。丁寧な手仕事と工夫が詰まった、和食料理人ならではのこだわりが光る一品です。
大将に聞いてみた!について
大将に聞いてみた!
登録者 2.1万人 ・ 日本料理・和食
1958年福島県生まれ。中学卒業後に日本料理の世界へ入り、日本三大料亭の一つ『金田中』や懐石料理の名店『胡蝶』などで修行を積んだ。33歳で新宿歌舞伎町に割烹をオープンし、その後も蕎麦割烹・焼肉店・すっぽん料理屋など多業態の店舗を展開。調理師専門学校の特別講師や独立開業コンサルティングにも携わり、ミシュランの星シェフを含む数百人の弟子を育てた。現在はこの道50年の経験をもとに、日本料理の知識・技術・業界事情を発信するYouTubeチャンネル『大将に聞いてみた!』を運営している。
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