Recipe
【プロ直伝】たまご1個・板チョコ1枚で!家で作る本格チョコレートムースの作り方 #レシピ #樋口直哉
Ingredients
- 板チョコレート1枚(50g)
- 卵1個
- ジャム好みで
- ラムレーズン好みで
「チョコレートムース」とは
卵1個と板チョコ1枚だけで作れる本格チョコレートムース。少ない分量で2人分が完成します。メレンゲを丁寧に泡立て、レシチンの役割を理解したチョコとの合わせ方がポイント。底にジャムを敷き、仕上げにラムレーズンをトッピングすることで、濃厚でありながらバランスの取れた一品に仕上がります。
樋口直哉の料理論[Cooking theory]のご紹介 →
「チョコレートムース」を美味しく作るコツ
-
材料選び
- 板チョコは乳化剤(レシチン)が含まれているため、長く冷蔵庫に保存してもざらつかずなめらかな舌触りが保たれる
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下準備
- チョコレートは体温で溶けるため、手で触らず包丁で細かく刻む
-
加熱
- 電子レンジ600Wで20秒→30秒→10秒と段階的に加熱し、様子を見ながら溶かす
- 水分が極めて少ないため急激に温度が上がらず失敗しにくい
-
泡立て
- 泡立て器を縦に動かしてせん断力を働かせることで、効率よく角がすっと立つメレンゲが作れる
-
混ぜ合わせ
- 溶かしたチョコに卵黄を加えた後は混ぜすぎず、メレンゲの1/3を先に加えて濃度を揃える「捨てメレンゲ」の技法を使用
-
成型
- ジッパー付き保存袋の端を少し切ることで、絞り袋として器をきれいに仕上げられる
「チョコレートムース」の材料
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「チョコレートムース」の作り方・手順
- 1
チョコレートを刻む
板チョコ1枚(50g)を包丁で細かく刻みます。手で触れると体温で溶けてしまうため、包丁を使用することが重要です。
- 2
チョコレートを溶かす
電子レンジ600Wで段階的に加熱します。最初に20秒、次に30秒、最後に10秒加熱し、つやがあってなめらかな状態に仕上げます。ラップはせず、様子を見ながら加熱することが重要です。
- 3
卵白と卵黄に分ける
卵1個を卵黄と卵白に分けます。卵白はメレンゲ作りに、卵黄はチョコレートに混ぜます。
- 4
メレンゲを作る
卵白を泡立て器で泡立てます。泡立て器を回すのではなく縦に動かしてせん断力を働かせることで、効率よく泡立ち、角がすっと立つメレンゲが完成します。
- 5
チョコレートと卵黄を混ぜる
溶かしたチョコレートに卵黄を加え、混ぜすぎないようにして合わせます。混ぜすぎるとチョコレートが結晶化してざらついてしまいます。
- 6
メレンゲを加える(捨てメレンゲ)
メレンゲの3分の1の量をチョコレート混合液に加えて馴染ませます。これは「捨てメレンゲ」と呼ばれる技法で、全体の濃度を揃えて泡を消えにくくするためのプロの技です。
- 7
残りのメレンゲを合わせる
残りのメレンゲをチョコレート混合液に加え、ボウルを回しながら切るように優しく混ぜ合わせます。泡をできるだけ消さないことが重要です。
- 8
器に盛り付ける
ジッパー付き保存袋にムース液を入れ、端を少し切ります。器の底に好みのジャム(アンズジャムやイチゴジャムなど)を敷き、その上にムースを絞ります。
- 9
トッピングと冷却
ラムレーズンをトッピングし、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固めます。
料理の科学
チョコレートの甘味と苦味に、お好みで加えるジャムの酸味を合わせることで五味のバランスが整い、味に奥行きが生まれます。また、チョコレートを適切な温度帯で湯煎して溶かすことで、ココアバターの結晶がなめらかに融解します。ここに卵の乳化作用と起泡性を組み合わせることで、水分と油分が分離せず、空気を含んだ心地よい口溶けのムースに仕上がります。
「チョコレートムース」の詳しい解説
※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。
最小分量で楽しむ本格スイーツ
お菓子作りはどうしても分量が多くなりがちで、1人暮らしや2人暮らしだと持て余してしまうことがあります。そこで、なるべく少ない分量で作れるスイーツはないかと考えて生まれたのが、今回の チョコレートムース のレシピです。材料はなんと、板チョコ 1枚(50g)と 卵 1個だけ。これだけで2人分の本格的なムースが作れます。お好みで ジャム や ラムレーズン を加えることで、さらに味わいに変化をつけることも可能です。手軽でありながら、プロのこだわりが詰まった最小分量のスイーツ作りをご紹介します。
板チョコを使う理由と「レシチン」の役割
製菓用のチョコレートと市販の 板チョコ の大きな違いの1つは、レシチン(乳化剤)の有無です。パッケージの裏を見ると「乳化剤(大豆由来)」と書かれているのが レシチン です。レシチン は水と油を乳化させるだけでなく、砂糖の粒子を覆うことでチョコレートの状態をより安定させる役割があります。これが入っていることで、冷蔵庫に長く入れておいても舌触りがざらつかず、なめらかな状態をキープできます。そのため、今回は レシチン が入っている ガーナブラックチョコレート(カカオ分50%前後)を使用しています。
チョコの刻み方とレンジでの溶かし方
チョコレートは溶かす前に必ず細かく刻みます。チョコレートは体温で溶けてしまうため、手で直接触れないように包丁で刻むのがポイントです。溶かす方法は湯煎と電子レンジの2つがありますが、今回の量であれば 電子レンジ が一番簡単です。チョコレートは水分が極めて少ないため、レンジにかけても急激に温度が上がらず、ゆっくり溶けるので失敗しにくいという特徴があります。今回はラップをせず、600W で最初に20秒、次に30秒、最後に10秒と、トータルで 1分 ほど様子を見ながら少しずつ加熱して、つややかでなめらかな状態に溶かしました。
メレンゲ作りの科学と混ぜ合わせのコツ
卵を 卵黄 と 卵白 に分け、卵白 を泡立ててメレンゲを作ります。泡立てる時のコツは、泡立て器を回すのではなく、縦に動かして せん断力 を働かせることです。これにより、効率よくきれいに泡立ち、角がすっと立つ状態になります。溶かしたチョコレートに 卵黄 を加えたら、混ぜすぎないように合わせます。混ぜすぎるとチョコレートが結晶化してざらついてしまうためです。次に、メレンゲの3分の1の量を加えて馴染ませます。これは 捨てメレンゲ と呼ばれ、全体の濃度を揃えて泡を消えにくくするためのプロの技です。残りのメレンゲは、ボウルを回しながら切るように優しく混ぜ合わせます。
仕上げの工夫とラムレーズンにまつわる法律
型に流し込む際は、ジッパー付き保存袋 に入れて端を少し切ることで、絞り袋の代わりになり、器のフチを汚さずにきれいに注ぐことができます。今回は器の底に アンズジャム と イチゴジャム をそれぞれ敷き、その上にムースを絞りました。さらにトッピングとして ラムレーズン を乗せます。ここで少し雑談ですが、日本の 酒税法 ではブドウをお酒に漬けることが禁止されています。ただし、漬けたものを食べる分には問題ありません。そのため、自家製で作る場合は、使うラム酒の量をなるべく少なくしてレーズンをふやかすように作ると無駄がなくておすすめです。これを冷蔵庫で 1時間 ほど冷やし固めます。
濃厚な味わいとチョコレートの科学
冷蔵庫で1時間冷やしたムースは、スプーンがすっと入る心地よい固さに仕上がっています。一口食べると、卵とチョコレートだけとは思えないほど濃厚で、非常にリッチな味わいです。底に敷いたジャムの酸味や、トッピングの ラムレーズン が素晴らしいアクセントになっています。科学的に見ると、このムースは泡立てた卵の構造を、チョコレートの固形分や結晶化する脂肪分が支えることで固まっています。料理科学書『マギー キッチンサイエンス』にも「ダークチョコレートは十分に調理され熟成された食品なので、まず失敗しない」と書かれている通り、実はとても手軽に作れるスイーツなのです。
樋口直哉の料理論[Cooking theory]について
樋口直哉の料理論[Cooking theory]
登録者 7.9万人 ・ 家庭料理/調理科学
樋口直哉氏は、服部栄養専門学校卒業後、料理教室勤務や出張料理人などを経て、2005年に『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞した作家兼料理家です。同作は芥川賞候補にもなり、以降も小説やノンフィクションなど幅広い著作を発表しています。料理家としては調理科学をベースにしたレシピの考案・発信を行い、全国の食品メーカーや生産現場の取材記事の執筆、地域食材を活用したメニュー開発なども手がけています。主な著書には料理本『新しい料理の教科書』『ぼくのおいしいは3で作る』などがあり、東洋経済アワード2022も受賞しています。本チャンネルでは、調理科学の視点からおいしさを最大限に引き出すレシピを紹介しています。
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